45歳定年制に憤る人に知ってほしい働き方の現実

私たちは70歳までのキャリアをどう描けばいいか

総合商社はなぜ高齢経営ができるのでしょうか?

それは商社がかつてのような貿易ではなく、実質的にグローバルなビジネスへの投資が本業になってきているためです。ただ現地から物を輸出入するのではなく、現地に工場を作って製品化して輸入したりその逆で会社を作って流通網を確立したうえで輸出したりする。

つまり商社の商売をするためには間に会社をたくさん作るわけで、そうなると作った会社を運営できる経営者や管理職が無限に必要になる。これが昨今の商社のビジネスモデルなのです。

本業が金貸しの銀行が経理部長のポジションに実質限られるのと違い、本業が投資会社である総合商社はよりたくさんの人材の投入を必要とする。ここで40代以降のキャリアで銀行に入行したか、それとも総合商社に入社したかで人生が分かれたというのが、わたしたち昭和世代から見た就活の総括だともいえるかもしれません。

さて、ではそれ以外の大半の読者である一般企業のビジネスパーソンは、70歳まで働く自分のキャリアをどう想定しておけばいいのでしょうか?

年齢や立場によって3つのパターンがあると私は思います。

45歳までは一世一代の転職もありえる

まず35歳までの若手の場合は、新浪社長が当初発言した意味での勉強を重ねることです。それも自己啓発や独学だけでなく、転職によるスキルアップ、留学による知識向上などあらゆる手段をとりながら、数年おきに自分の市場価値が確実に上がっていくようなキャリアプランを設計して行動すること。これが重要です。

つぎに35歳から45歳のビジネスパーソン。ここは人生の勝負として一世一代の転職を決行するか、ないしは今の会社に生涯残るかを10年かけて判断することです。もし機が熟しているのであれば36歳で転職してもいいですし、なかなかチャンスが来なければ44歳まで待ってそこで転職してもいいかもしれない。いずれにしても10年間、自分の次のそして最後の仕事に移るのかそれとも移らないのかを考え判断したほうがいいでしょう。

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