スティッチ、シニアの孤独はこう解決する! シリコンバレーの注目イベントで光った企業
現在、同社のユーザーの半数以上がサンフランシスコ界隈のいわゆる「ベイエリア」に住んでいる。米国では1945年から64年生まれのベビーブーマー約7280万人が50代以上になっている。シニア向けテクノロジー市場規模は20億ドル程度とされるが、これが2020年には200億ドルと10倍の成長が見込まれている。
ロマンスなしの関係もOK
スティッチはたとえば瞳や髪の毛の色、背の高さといった見た目を基準に相手を探すのではなく、ユーザーの興味や趣味、普段の生活や行動を基に「真の仲間を探す」のが特徴で、若者やほかの中年向けの出会い系サービスとは一線を画している。
また、恋愛や結婚を求めるよりも、単に話し相手や気の合う友人を求める高齢者も多いため、スティッチでは「アクティビティ・パートナー」マッチングといって、ロマンスなしで散歩や映画、ディナーや映画、時には一緒に旅行をできる相手を探すサービスもある。
恋愛相手を求める高齢者の場合でも、関係が失敗することの痛手が大きいことを考慮して、一方のユーザーが相手に恋愛的な関心があるとネット上でチェックしても、すぐには相手に伝わらないようになっている。相手もそのユーザーに関心があると確認してから始めて、双方に通知するようにしている。
高齢者の利用を考えた利便性も追求している。たとえば、スティッチのサイト上でネット電話ができるようにし、電話番号を交換しなくてすむようにしている。写真撮影が困難なユーザーの場合、同社のサイト上で簡単に撮影できる機能があるほか、紙焼きの写真を郵送すれば、デジタル化してサイト上に掲載してもらえる。また、多くの出会い系サービスの場合、使い勝手を調べるためにサイト上のツアーを行う場合、クレジットカード番号を入力しなければいけないが、スティッチではツアーをした後、会員になる場合のみカード番号を入力すればいい。
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