スティッチ、シニアの孤独はこう解決する! シリコンバレーの注目イベントで光った企業

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デモデイでプレゼンを行った、共同創設者のマーシー・ロゴ氏。多くの投資家たちの関心を集めた

今回のデモデイでは、共同創設者のマーシー・ロゴ氏がプレゼンを行った。ロゴが、欧米諸国の人口の35%は50歳以上で、その人口は今後2倍に増えると見込まれているほか、米国の富の70%を握っていると説明すると、会場からの注目が一気に集まった。

実際、デモ後、オンラインビジネスサイトのベンチャービートが今回のデモデイのトップ5に取り上げたほか、地元のビジネス誌『シリコンバレービジネス』が今回のお気に入りの7社の一つに選ぶなど、メディアの評判も上々だった。

日本での展開も検討?

会場を訪れたある日本人投資家は、「ソフトバンクの孫正義社長が、これから解消すべき課題は孤独だと語っていたが、スティッチはそのコンセプトにあっているスタートアップだ」と話す。スティッチによると、デモデイ後、投資家から新たに出資の話も舞い込んできているという。

スティッチはまず米国、英国、カナダ、オーストラリアと英語圏で事業を展開するが、今後は「アジア太平洋地域、特に日本に興味がある。この12月には日本に行く予定だ」とダウリング氏。人口の高齢化が急速に進む日本でも、スティッチがシニア層の孤独を解消してくれる日がやってくるかもしれない。

Ayako Jacobsson ジャーナリスト

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アヤコ・ジェイコブソン / Ayako Jacobsson

山口県徳山市生まれ、広島市で育つ。東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業、英ケンブリッジ大学、コロラド大学ボルダー校で学ぶ。在学中、AP通信東京支局で編集アシスタント、卒業後はビジネステレビのディレクターとして「ウォール・ストリート・ジャーナルを読む」「製造物責任法」等を担当。その後、読売新聞英字新聞記者として、通信、テレビ、映画、ホテルなどの業界を取材した。ペルーのフジモリ元大統領へのインタビューも行った。1999年頃からシリコンバレーに拠点を置き、取材・執筆活動を行っている。

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