「3万円のパジャマ爆売れ」「入店規制も…」 『BAKUNE』発売からわずか4年で上場の"裏側" 経営者は心臓疾患でプロを諦めた元サッカー少年

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店舗に並ぶバクネ
バクネ販売からわずか4年で上場したテンシャル。快進撃の背景とは(筆者撮影)
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疲労回復などに役立つとされる「リカバリーウェア」の普及が急速に広がっている。2025年には流行語大賞の候補にもなった。その中心が、TENTIAL(テンシャル)が展開するパジャマ「BAKUNE(バクネ)」だ。

25年8月時点で、累計販売は150万セット(トップス‧ボトムス2点で1セット換算)に上り、後発ながら急成長を遂げ、上場まで一気に駆け上がった。快進撃の背景にある自身の原体験や、独自の経営戦略について中西裕太郎代表取締役CEOに語ってもらった。

ピーク時に入店規制も

1月下旬、丸の内地区。働く人や観光客でにぎわう新丸ビルにテンシャルは直営店を構える。店内に入ると、広々とした空間に、色とりどりのリカバリーウェアが並ぶ。ドライ素材や、ベロアなどさまざまなタイプの商品を揃え、いかにも着心地が良さそうだ。

新丸ビルの店舗の外観
新丸ビルの店舗の外観(筆者撮影)

普段はオフィスワーカーを中心に多くの来店客でにぎわい、年末商戦のピーク時には入店規制をするほどの盛況ぶりだった。価格帯は上下セットで2万5000円から3万円程度とリカバリーウェアとしては、高級の部類に入る。ギフト需要が高く、母の日や父の日、クリスマス商戦で売り上げが伸びる。

丸の内店は、22年に同社初の直営店として新丸ビルにオープンした。出店は全国主要都市の一等地の百貨店や商業施設に集中し、26年2月時点で計19店舗を展開する。

中西社長は直営店の役割についてこう語る。「ありがたいことに入場規制をしなければいけないほどにお客さんに来ていただいている。商品を売るだけではなくて、お客さんの悩みに寄り添えるような店舗にしたい」。

テンシャルの勢いは数字にも表れている。1月13日に発表した26年8月期の第1四半期決算では、売上高は70億7500万円、営業利益は6億5700万円と、いずれも前年同期比で過去最高を更新した。全直営店が営業黒字を達成したことに加え、商品ラインナップを広げたことが功を奏した。

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