ヤフー、爆速経営支える「真剣お見合い」 2週に1度の社内イベントで理想のパートナー探し

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7月下旬に開催された「ヤフーベンチャーピッチ」にはヤフー社員30人が集まった。プレゼンを行っているのは、空きスペース貸し借りを行う、スペースマーケットの重松大輔CEO

7月下旬のある晩、東京ミッドタウンのヤフー本社セミナールーム。ベンチャー企業3社のプレゼンテーションに約30人のヤフー社員が聞き入っていた。聴衆の多くは、ヤフーの各サービスの責任者や、他社との業務提携などを考える事業推進担当者。多忙な業務の合間を縫ってやってくるほど優先順位の高い、ヤフーグループ社員限定のイベントだ。

「なぜ日によって利用者数がバラバラなの?」「強みは営業力?それともサイトの作り?」「動画の買い手で増えているのはどんなところ?」

プレゼンの後に行われる質疑応答では、ヤフー社員からの質問にも自然と熱がこもる。それもそのはず、彼らはヤフーのサービスをさらに強力にするための業務提携のチャンスを、真剣に探りに来ているのだ。

 投資先14社のうち3社が上場

同様のベンチャー向けプレゼンイベントは他社も行っているが、プレゼン時間が3分や5分と限られていることも多い。対して、この「ヤフーベンチャーピッチ」は提携を模索するイベントとあって、ベンチャー側は10分程度事業紹介ができる。ヤフーとの提携のアイデアがあればそのアピールも可能だ。

このイベントを始めたのが、ヤフーの投資子会社YJキャピタルの堀新一郎パートナー。YJキャピタルは2012年9月にヤフーの投資子会社として設立された。投資実績は非常に高く、7月中旬のソフトバンクグループのイベントで、YJキャピタルの代表取締役で実質トップの小澤隆生氏は「YJキャピタルは今、日本で1番か2番に調子がいいベンチャーキャピタルだ」と胸を張る。ファンド規模は30億円で現在14社に投資。うち結婚式場情報サービスのみんなのウエディング、ネット広告の広告枠自動取引を行うフリークアウト、英会話レッスンのレアジョブがそれぞれこの3月と6月に上場している。

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