フランス人が提案「緊急宣言下の日本」の楽しみ方

観光客がいない今こそ日本を楽しむチャンス

パリが完全に閉ざされて空っぽになったのを見た後、今度は東京の番なのだと言わざるをえません。ただ、パリと違うのは、完全なロックダウンができないことと、飲食店を完全に閉鎖する法的な手段がないことです。さらに、要請に従わなくても罰金を払わずに済むのは、フランスとは大違いです。

東京オリンピックも結局、無観客のままで開かれました。日本人にとっては、自分の家でパーティが開かれているのに、そのパーティに自分が参加することが許されないような状態です。多くの日本人の友人から、いかに自分たちが政府に失望しているかを聞かされました。

「日本の夏」を見直してみる

新型コロナの感染者が爆発的に増える一方、多くの人はせっかくの夏休みなのにどこにも行けず、「ステイホーム」を求められ続けることに嫌気がさしているのではないでしょうか。そこで、今回は私なりに緊急宣言下の夏を楽しむ方法を考えてみました。

そうめん

今回、東京を離れて愛知県と岐阜県に旅行したとき、葛飾北斎の浮世絵で有名な阿弥陀ヶ滝に連れて行ってもらいました。前日の雨のおかげで、この滝のエネルギーとパワーをひしひしと感じることができました。

そして、そこで初めて「流しそうめん」を食べる機会がありました。とても新鮮で独特な夏の伝統料理です。水の流れでなかなか上手につかむことができませんが、それもまた楽しいのです。

そう、これこそ今日本の人たちに楽しんでほしいことです。新型コロナによってなかなか旅行や外出ができない中、今こそ日本の各地の美しさや、夏の風物詩を新たな視点で発見してほしいと思います。

昨年、状況が緊迫していたフランスでもこうした動きがありました。海外や遠くに旅行に行けなくても、それぞれの地域の特産品やモニュメントを発見したり、新しい場所を開拓したり、やったことのないスポーツに挑戦したりしたのです。これは結果的に、多くの人に新しい楽しみや驚きを教えてくれました。

日本人がそうめんに新鮮さを見出すことは難しいかもしれませんが、例えば流しそうめんのように食べ方を変えてみたり、これまで試したことのなかった具やつゆに挑戦するなど、夏の定番の食事を見直すチャンスになるのではないでしょうか。

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