フランス人が考える離婚後の「父親」の重要な役割

子どもとの関係続けていくために必要な事とは

父親が離婚後も子どもと良好な関係を築くにはどうしたらいいでしょうか(写真:プラナ/PIXTA)

7月にフランスから日本へ帰国した際、オリンピックスタジアムの近くの千駄ケ谷でフランス人男性がハンガーストライキをしていて驚きました。その男性、ヴァンサン・フィッショによると、彼の妻が子どもたちを連れて突然家を出て以来、彼は3年間子どもたちに会っておらず、会える見込みもないということでした。

彼の話を聞いて、私は10年前にもこうした問題について執筆したことがあるのを思い出しました。パートナーのどちらかによるドメスティック・バイオレンス(DV)などが絡んでいて複雑な問題ではありますが、日本でも共同親権を求める動きがあることは事実です。しかし、実態は10年前とほとんど変わっていないようです。

両親の離婚後、父と暮らしてきた

私自身父とはとても親密な関係です。父の愛情は、私が自分の人生において自信と均衡を保つうえでとても重要な役割を果たしています。私の両親は離婚しており、父が単独親権を取りました。これは当時、とても珍しいことでした。

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私は独立心が強く、早くからフランスを離れて暮らしてきましたが、つねに父とは特別なつながりを維持してきました。彼は何度も私に会いに日本を訪れていますし、私がパリにいる時は多くの時間をともに過ごします。困った時、彼は私に頼れると知っています。もちろん逆の場合も同じです。

そんなこともあって、今回のコラムでは父親、とりわけ父子の関係性について考えてみたいと思います。1970年代以来、フランスの離婚件数は増え続けています。結婚件数はつねに減少しており、日本とは対照的に、「同棲」がますます増えています。そして多くの子どもが未婚のカップル間に生まれています(約60%)。

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