この新しい生活では、マチューの1カ月は複数の期間に分かれており、彼女の子どもたちだけと過ごす期間もあれば、彼女の子どもとフランシーヌの子どもを含めた6人の家族で過ごす期間もあります。もちろん最初は簡単なことではなかったそうですが、マチューの息子たちは新たに2人の兄弟を得たことを嬉しく思っており、今ではお互いを尊重しながら休暇などはともに楽しく過ごしていると言います。
しつこいと思われない程度に連絡を取る
東京に住んでいたアメリカ人ミュージシャンのマイクもまた、子どもと良好な関係を築いている1人です。彼は日本人妻から出産後まもなく離婚を求められた際、契約書を作り条件をつけることにしました。
これによって彼は娘と面会を続けられるほか、何が起きても彼女と連絡を取り合うことが可能になったと言います。娘が20歳になった時、彼女はロサンゼルスの彼のもとを訪れ、彼のアメリカ人の家族と一緒に過ごしたいと言ったそうです。
しつこくないと思われない程度に連絡を取り合う、面倒臭いと思われないようにする。そして、元パートナーとは初めの頃のように可能な限り良好な状態を維持するようにする……。私が話した離婚を経験した父親の多くは、「辛抱」が重要なキーワードだと口を揃えます。
もちろんマイクは多くの大切な場面に立ち会えていませんし、長い間月に数日しか娘に会うことができませんでした。しかし、現在彼は愛と信頼に基づいた素晴らしい関係を娘と築いていると感じているそうです。
「世間の認識の通り母親が命を与える存在であるならば、父親はその命に生を与える存在である」と、著名な小児科医であるアルド・ナウリは述べています。この言葉は、2年前に離婚したばかりのフランス人の父親であるスティーブンの意見を裏付けます。
彼は20代前半の2人の息子と、もうじき15歳になる娘の3人の子どもの父親です。彼は自身を「père attentionné(面倒見のいい父親)」で、子どもたちとは近すぎない親しい関係を保っており、つねに子どもたちの「心の拠り所」でありたいと考えています。
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