ソリオ対ルーミー、売れ筋トールワゴン徹底比較 販売台数2位と14位、トヨタの販売力が際立つ

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4代目ソリオのスタイリング(写真:スズキ)

4代目ソリオは、先代モデルのプラットフォームを継承しつつ、車体を大型化して全長を80mm延長させた。これにより、荷室床面長を100mm拡大し、35Lスーツケースを5個収納できる広さを確保している。スズキの某販売店によると、「最近はレジ袋の有料化により、スーパーマーケットの買い物かごと同サイズのマイバスケットを持つファミリー層も増えています。先代モデルの荷室は、バスケットを橫にしか置けず、ほかの荷物をあまり積めませんでした。一方、現行モデルは荷室に奥行きができたことで、バスケットを縦にも置けます。先代モデルから買い替えるお客様などには、より積載性が高くなったと好評ですね」という。

ソリオのカラーヘッドアップディスプレイ(写真:スズキ)

ほかにも現行ソリオでは、高速道路などで車間を自動で保ち先行車を追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)に、渋滞時も対応する全車速追従機能を追加。上級グレードには、カラーヘッドアップディスプレイを採用するなど、安全装備も向上させた。

外観デザインは、フロントフード先端を上げることで、フロントマスクに厚みと存在感をアップし、より大きく見える顔つきとなった。ボディサイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm。ホイールベースは2480mmで、最小回転半径4.8mと、車体を大型化しても小回りの良さは健在だ。

ルーミーの基本スペックや特徴

ルーミーのGグレード(写真:トヨタ自動車)

一方のルーミーは、先述したとおり、ダイハツのトールをベースとし、2016年に登場した。ダイハツ製コンパクトカー「パッソ」や「ブーン」と同じプラットフォームを採用、広い室内や多彩なシートアレンジなどが特徴だ。

2020年9月のモデルチェンジにより、主に安全装備「スマートアシスト」の機能を改善。衝突回避支援ブレーキなどの検知対象に、同方向を走行するバイク・自転車などの2輪車、夜間の歩行者も追加した。また、コネクテッド機能を強化し、スマートフォンとの連携でナビや電話、音楽などのアプリが画面上で使える9インチディスプレイオーディオを全車にオプション設定した。

ルーミー カスタムG-Tのフロントフェイス(写真:トヨタ自動車)

外観デザインには、2タイプを用意する。モデル統合以前のタンクに似たスポーティなフェイスデザインを採用する「スタンダード」仕様と、もともとのルーミーを継承するクローム調のフロントグリルを特徴とする「カスタム」仕様がある。

ボディサイズは、全長3700~3725mm×全幅1670mm×全高1735mmで、ソリオより車幅は広いが、全長や全高はコンパクトだ。また、ホイールベースは2490mmとソリオより長いが、最小回転半径は4.6~4.7mで、数値上ではソリオよりやや小回りが利く設定だ。だが、この程度の差であれば、おそらく実際はほぼ互角といえるだろう。

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