トヨタ「ルーミー」が堅調な販売を続ける背景

トヨタのサブスク「キント」が購買を後押し?

2020年9月にマイナーチェンジを発表したルーミー。左はカスタムG-T、右はG。価格帯は155万6500円~209万円(写真:トヨタ)

新車の販売動向を知らせる一般社団法人日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位によると、トヨタのコンパクトトールワゴンである「ルーミー」が、今年に入って1~3月と連続して2位の販売実績を残しているのが目立つ。

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昨年までも10位圏内につねにランクインしていたが、終盤になってやや順位を上げてきたのである。昨年1~12月のルーミーの販売台数は、8万7242台で6位に位置している。その年間上位3車種は「ヤリス」「ライズ」「カローラ」で、このうちヤリスに含まれるSUV(スポーツ多目的車)の「ヤリスクロス」と、スポーツ仕様の「GRヤリス」、そしてカローラは3ナンバー車だが、コンパクトカーとしてのヤリスと、SUVのライズはいずれも5ナンバー車であり、5ナンバー車人気を裏付けつつ、それほど大きすぎない3ナンバー車への消費者の期待の様子がうかがえる。そうした5ナンバー人気の一角に、ルーミーも加わっているとみてよさそうだ。

安定した販売を見せるトヨタのルーミー。そこで今回は、ルーミーが売れる理由、さらにライバル車との違いを考えていきたい。

ルーミー、タンク、トール、ジャスティスの状況は?

ルーミーは、ダイハツが製造するコンパクトトールワゴンであり、ダイハツで販売するものを「トール」といい、同じトヨタでも販売店違いで「タンク」と呼ぶ場合があった。またスバルでは、「ジャスティ」の車名で販売されている。

写真はダイハツのトール(写真:ダイハツ)

そうした中でトヨタが販売店系列を統合することにより、別車名で販売されてきたタンクが、昨年9月のマイナーチェンジを機に廃止され、従来トールを販売してきた店でもルーミーを販売することとなったのである。つまり、昨年の終盤にかけてルーミーが販売台数を急に伸ばした背景に、タンクの廃止が関係しているはずだ。

昨年10月にルーミーの販売台数は1万1487台となって、月販台数の3位に躍進したが、タンク廃止前の8月のルーミーの5617台にタンクの2792台を合わせると8409台となり、1万台には及ばないが同月の4位に位置する台数となる。

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