サイボーグ化で「究極の愛」貫く科学者の思考回路 ネオヒューマンが示す「万物を支配する愛の力」
弊社のミッションは「人生の主人公を増やす」です。僕は常々、人がどういうときに主人公になるのかを考えていますが、それは、逆風を受けたときだと思っています。
「逆風」を受けたとき、人は「人生の主人公」になる
周囲の反対があったり、理解されなかったり。それでも自分の信念があり、前へと突き進んだとき、その人は、自分こそが主人公であると自覚するのではないでしょうか。
ピーターさんは、恋愛やジェンダーについて、周囲とは考え方が違うことで、最初の逆風を受けました。そして、それこそが彼が自分の人生の中で主人公になったターニングポイントでもあり、以降の考え方にも、非常に大きな影響を与えています。
逆風をもう少し主観的に表現すれば、「拒絶」とも言えると思います。拒絶に耐えられる人は多くありません。何度も拒絶されると、「拒絶されていなかった元の姿に戻ろう」と考えるのが自然の摂理でもあります。そこで、拒絶を跳ね返してでも自分の選んだ状態になろうとする。その過程が逆風です。
元の状態に戻ったほうが快適に過ごせるかもしれないと感じる。けれども、跳ね返すことがその人の幸福でもあり、自己決定でもあるということです。のちに振り返ったとき、自分の人生をより自分らしくする決断になるものだとも思います。
僕自身も、いろいろな意思決定をしてきた中で、拒絶を感じた瞬間は本当にたくさんあります。そのたびに自分なりに咀嚼して、それでも行動を起こしたいのか、そうではないのかということを考えてきました。
ここは非常に大切なアンテナでもあります。すべての拒絶を、すべて振り切ればいいというわけでもありません。周囲の人の言葉のなかには、きちんと聞き入れたほうがいいものもあります。
また、その線引きが、「正しさ」「道徳観」「法」といった一般的なものではない場合もあります。まったく周囲の理解を得られなかったとしても、それが、その人をその人たらしめていく道なのであれば、決断したほうがいいということもあるかもしれないのです。
このアンテナを働かせる力が、ピーターさんの言う2番目の宇宙の法則「ルールをぶっ壊す」ということになるでしょう。
ここには、なぜ法があるのか、それを超えていいのか、というような哲学的な問いも現れます。そして、それを超えていけるのが愛であり、宇宙の法則として成立していると彼は言うわけです。では、たとえば、「愛のもとに法を犯す」という行為に対しては、彼はどう答えるのでしょう?
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