複業で「成功する人」「失敗する人」の決定的な差 「成功しなければ」というプレッシャーは捨てよ
元マクドナルドCMO(Chief Marketing Officer)の足立光氏がマクドナルド時代に「キャンペーンが失敗するのは怖くないですか」との質問を受けて「怖くない」と答えたそうです。その理由は「失敗したキャンペーンはみんな速攻忘れるからです」というもの。「なるほどな」と思いました。
私の経験でも、失敗で周囲に悪い評価を受けたとしても、半年も経てばみんな忘れています。それくらいの楽な気持ちで始めてみたほうがいいでしょう。
「心配性」の人こそ成功確率は高い
中には、「自分は心配性だからなかなか最初の一歩を踏み出せない」「心配性なので副業には向いていないかもしれない」と考える人もいるでしょう。
心配性という言葉は、一般にネガティブなイメージがあります。自分が「心配性」だと自覚している人は、「できれば克服したい」と考えているのではないでしょうか。しかし、複業するうえでは「心配性」が逆にメリットになります。
そもそも「心配性」の人は、考える力が強く、脳のポテンシャル(潜在能力)が高いと私は考えています。この力を複業に転換できたら、ものすごい威力を発揮するでしょう。
問題は、なかなか踏み切れないことです。心配性の人は試してみる前からさまざまなリスクを考えてしまうので、最初の一歩を踏み出せません。しかし、事前にさまざまなリスクを想定しているので、いざ踏み出したときは成功確率が高いのです。
逆に楽観的な人は、あまり深く考えずにチャレンジできるので複業にもすぐに参入できます。代わりに成果は出しにくいのが欠点です。つまり、1回当たりの成功確率は低くなるのですが、楽観的な人はチャレンジの回数が多いので、成功する人も多くなります。ここで言いたいのは、心配性の人には心配性のメリットがあるということです。心配性でも消極的にならず、「成功確率が高いんだ」と思ってチャレンジしてください。
また、過去の失敗がトラウマになっている人もいるかもしれません。その場合、同じような場面に遭遇すると、「あのときに失敗したのと同じパターンだ」とか「これは苦手だ」と感じ、思考停止に陥った結果、マイナスの結論しか出なくなってしまうこともあります。