「子どもが欲しい」54歳男性が婚活で成婚した奇跡 10カ月の間に「908人」に見合いを申し込んだ

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「株式投資を始めたのは、高3のときなんですよ。父や叔父が株式投資をしていて、興味を持ったんです。バイトで貯めたお金と3つ上の兄にお金を借りて、元手25万円で始めました。そして、退職した年に、1000万円を元手にして本格的に始めたんです。それが38歳のときには、億を超えた。その後、リーマンショックがあって大暴落するんですが、そこからまた盛り返して、今は38歳当時よりも3倍の金額になっています。ただ暴落の目にあって株式投資だけだとリスクの大きいこともわかったので、不動産投資も同時に始めるようになりました」

結局、技術系に就職をすることはなくなり、投資家としての道を歩むようになった。

本気で結婚をしたいと思うようになった理由

投資家として成功をし、40歳を過ぎてからは、金銭的にも時間的にも余裕が生まれた。しかし、遊び仲間が皆独身で自由に遊び回れることが楽しく、結婚に興味がいかなかった。そうこうしているうちに、母親の介護が始まった。時間的な余裕があったので、母親を病院に連れていったりしながらも、休みの日は仲間と遊びに出かける日々。

「結婚は、いつかはしたいと思っていても、あっという間に50歳になっていました。そして52歳のときに母が亡くなったんです。最後の3年は介護施設に入っていたのですが、もう見舞うこともなくなった。父は今でも健在ですが、母が亡くなったときに、このまま独身でいることを急に寂しく感じるようになりました」

また一緒に遊び回っていた仲間たちが、40代後半から50歳にかけて、軒並み結婚をしていったのも、結婚を現実としてとらえる気持ちに拍車をかけた。

こうして、本気で婚活をしようという気持ちになったというのだ。

しかし、なぜ子どもを授かりたいのか。これからの人生を一緒に歩んでいく同世代のパートナーでは、ダメなのか。そんな私の問いかけに、吉田は、こう答えた。

「母が死んで、人の命は限りあるものだと実感したし、このまま吉田家を閉ざしたくない。自分が今結婚をしたら、子どもを授かれるチャンスがあるかもしれないと思ったんですよ」

こうして吉田の婚活がスタートした。

年収のいい吉田には、同世代の女性からの申し込みはたくさんきた。しかし、彼が希望しているのは、子どもを授かることのできる年齢の女性だ。

「その層からは、まず申し込みはこないと思ってください。ご自身でどんどん申し込みをかけていきましょう」

私の相談所は4つの結婚相談所協会に加盟しているのだが、そのすべてに彼を登録した。そして、各協会で1カ月に申し込みがかけられる上限ギリギリまで、申し込みをかけた。

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