コロナ2年目「就活川柳・短歌」に込めた学生の本音 Web面接慣れも、最終は初の対面「何も話せず」

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「就活川柳・短歌」からはオンライン面接をめぐる学生たちの悪戦苦闘ぶりが伝わってくる(写真:Mills/PIXTA)

コロナ禍での2年目となる2022年春入社に向けた就職・採用戦線。突然のオンライン対応に戸惑った昨年と違い、今年はオンライン授業やオンライン会議などを日常的に経験してきたことで、オンライン慣れはかなり進んだといえる。それでも就職活動や採用活動が楽になったという話はあまり聞かない。就活生、採用担当者双方に、昨年までにはなかった新しい悩みも生まれてきているようだ。

HR総研では、今年も就活会議が運営する就活生向けクチコミサイト「就活会議」と共催で、就活生、採用担当者のそれぞれの目線からの印象深いエピソードを川柳・短歌に込めて詠んでもらう「2022年卒 就活川柳・短歌」と「2022年卒 採用川柳・短歌」を募集した。

作品の傾向は、昨年に引き続き学生・採用担当者ともに、「Web面接」ネタが多く見られた。一方で新型コロナワクチンやリアル面接をモチーフにしたものなど、昨年以上に幅広いテーマの作品が寄せられた。

学生たちの心の叫び

今回は、まず「就活川柳・短歌」の入選作品を見ながら、学生たちのここまでの就活を振り返ってみたい。ぜひ学生たちの心の叫びを感じ取ってほしい。

まずは最優秀賞からだ。

最終で 初の対面 意気込めど いきなり役員 何も話せず(神奈川県 白くまさん)

コロナ禍での面接形態は、従来からの対面型ではなく、オンライン面接が主流となっている。大手企業はもちろんのこと、昨年はすぐに対応できなかった中小企業でもオンライン面接を実施する企業のほうが多くなっている。オンライン面接に向けた入念な対策が奏功し、ついに最終面接にまでたどり着いたところで、思わぬ事態が待ち受けていた。

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最終面接だけはオンラインではなく、対面で行うことに。面接官が若手人事担当であればまだしも、最終面接となると役員である。初めて体験する対面型の面接というだけもさぞかし戸惑い緊張し、いつもの力を発揮しづらい状況にもどかしさを感じたことだろう。ましてや相手が役員となればなおさらである。

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