アイス好きな人にたまらない「最新売れ筋TOP13」 スーパーカップ、ジャンボモナカ…定番が超強い

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バニラアイスと波のデザイン、「明治エッセルスーパーカップ 超バニラ」(写真:明治)

同ブランド内でダントツに売れる「超バニラ」の人気ぶりはテレビ番組でもおなじみだ。

たとえば2020年7月放送の「アイス総選挙」(テレビ朝日系)でも競合を抑えて1位に輝いた。2018年に放送された同番組で1位を獲得したときは、取材で次の話を聞いた

「それまでブランド全体の売り上げが前年を下回る月が続いたが、番組放送後は注文が殺到。それ以降、前年をクリアする状況が続きました」(当時のマーケティング担当者)

「超バニラ」の商品パッケージで誇らしげなのが、「バニラの王道」の6文字だ。2005年から掲げているが、「ラクトアイス」のスーパーカップが主張するのが面白い。

実は“アイス”商品は、日本では乳成分や乳脂肪分によって次の4種類に分けられる。

(1)「アイスクリーム」(乳成分15%以上、うち乳脂肪分8%以上)
(2)「アイスミルク」(乳成分10%以上、乳脂肪分3%以上)
(3)「ラクトアイス」(乳成分3%以上、乳脂肪分は問わず)
(4)「氷菓」(上記以外)

この4つの区分も消費者に認知されてきたが、(3)のエッセルが「王道」を掲げるのだ。他社からも一目置くような声があった。

「ラクトアイスで、あのバニラ感を打ち出せるのは、乳業メーカーの一面を持つ明治さんらしい」

発売時から大容量で「安い・デカイ・ウマイ」を訴求する。筆者の仕事仲間からも「高校時代は部活帰りに買った」という声を聞いた。今もその路線を愛する消費者は多い。

ファン層をさらに拡大した「ジャンボモナカ」

そのエッセルスーパーカップを年々追い上げるのが「チョコモナカジャンボ」と「バニラモナカジャンボ」(森永製菓)があるジャンボモナカだ。

同社社内では「ジャンボグループ」と呼ばれており、前者は“単品で売り上げ首位”で、20年連続して販売金額も拡大中。後者は2013年全国発売の新参だが、コロナ禍の2020年度も対前年比120%を記録し、伸長率では「チョコモナカ」を上回った。

「現在、バニラモナカジャンボは、チョコモナカジャンボとの圧倒的な相乗効果が生まれています。以前は『チョコが入っていないモナカ』という地味な印象を持たれがちでしたが、バニラアイスを好むユーザーは無視できないほど多い。モナカアイスの地位を盤石とするためにも、チョコのないバニラモナカの開発に着手しました」

次ページチョコモナカとバニラモナカ、最大の違い
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