子どもの弱点が「親の思い込み」かもしれない理由 人に迷惑をかけず時代や社会に順応できるならOK
子どもの能力は意外なところで伸びている
雨の日に外を歩いていて、母親と子どもが手をつないで歩いているのを見かけました。やがて、子どもは母親から手を離しました。何をするのかなと思っていると、しばらく先にある水たまりに入っていったのです。
「もう、何してるの? 濡れるじゃない!」
注意したときには、すでに子どもは水たまりを通過しています。母親からすると、洗濯物が増えるのを避けたいところでしょう。一方、子どもからすると、
「あっ、水たまりだ。面白そうだな」
好奇心からついつい入ってしまったのです。
母親としては、水たまりを見つけたらちゃんと迂回し、濡れないようにする子をよしとしたいものでしょう。でも、私の考えは少し違います。濡れないようにしてほしいというのは親の都合で、子どもには水たまりが濡れる危険性のある対象ではないからです。言うなれば、遊園地のジェットコースターのようなものでしょう。
「ちょっと怖いけど、試してみたい」
そんな心情でしょうか。もしかしたら深いと思われるところに足を踏み入れるのは、チャレンジ精神につながると考えます。
チャレンジすることとは、リスクがあっても向かって行ったり、時に立ち止まったりすることです。そんなとき、子どもの心の中は冒険心で満ちあふれていることでしょう。
子どもは遠回りし、一見非効率なことに熱中し、大人からしたらどうでもいいことにこだわるものです。大切なことは、洗濯などあとの面倒くささや効率を重視しない姿勢です。
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