高校野球「米子松蔭高と境高」が起こした奇跡 最も素晴らしく効果的なツイッターの使い方

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また、最後までリードされる苦しい試合展開については、「今回のことで『あきらめない気持ちが大切だ』と思いました。その気持ちが『何とかしてやるぞ』という雰囲気になり、逆転勝ちにつながりました」などとコメント。精神的に揺さぶられたあげく、17~20日は臨時休校で十分な練習ができなかったなどのハンディを乗り越えた強さを感じさせられました。

一方、惜しくも敗れた境の井上主将は、「自分たちが同じ立場になったら悲しいですし、松蔭のために何かできることはないかと選手間で話し合いました」「米子松蔭に協力してよかった。絶対甲子園に行ってほしい」「自分たちはやり切りました」などとコメント。清々しさを感じさせるこのコメントが人々をますます感動させたのです。

熱量が文字量に表れた称賛コメント

ネット上には両校の選手たちを称えるコメントが続出しました。

「本当に清々しい。気持ちよく戦いお互いを称える。これぞアマチュアスポーツの原点だと感じました」
「勝っても負けてもこれが高校野球です。これを経て選手達が成長して大人になるんです」
「素敵ですね。境の主将も選手達も、相手の気持ちになって、皆んなで相談して拡散を決めたなんて。感動して涙が出ました。子供達、キラキラしてるなぁ~」
「珍しく鳥取県の試合にこれだけ注目が集まっていた中、試合もこんな劇的な結末となり、両校の素晴らしいスポーツマンシップにも感動させられ、まさに高校野球を体現しているような試合でした」

それ以上に多かったのが敗れた境高校をねぎらう声。ここではコメントの一部を抜粋しますが、他のニュースと比べると明らかに文字量が多く、その熱量が感動の大きさを物語っています。

「境にも拍手を!こんな世の中でも捨てたもんじゃない。素敵なこともあるんだと強く感じた」
「境の皆さんも悔しい思いがある中で、人間味溢れるナイスコメントです!」
「境の皆さんも、この夏は終わりましたが、生涯このことを誇りとしてください」
「夏の貴重な一勝以上の価値のある一敗に心からエールを送ります」
「試合に敗れたとはいえ、この試合の真の勝者はあなたたちです。ルール通りなら不戦勝の所を、米子松陰の窮地と救済措置に鑑みた再試合の打診に、快く受諾した潔さは敬服に値します」
次ページネットはネガティブに使われがちだが…
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