「中国こそ地球を管理する」父を粛清した毛沢東に心酔する習近平――"第2の文革"完遂を目指す恐るべき野望

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習近平
習近平国家主席は、なぜ父を破滅させた男の政治手法を模倣するのかするのでしょうか?(写真:新華社/アフロ)
「中国こそが地球を管理する」――。毛沢東が抱いた野望は、今、習近平国家主席に引き継がれました。そもそも習近平にとって毛沢東は実父を長年拘束した敵のはず。なぜ彼は、父を破滅させた男の政治手法を模倣するのかするのでしょうか? 本稿は『未完の中国文化大革命 毛沢東と日本の連動』より一部抜粋のうえ、“思想上の父”に帰依した独裁者の深層心理と、現代中国で進行する「終わらない文化大革命」の正体を、歴史的背景から解き明かします。

習近平の父を粛清したのは毛沢東

毛沢東は、『毛語録』のなかで「中国こそが地球を管理する」と述べ、紅衛兵はそれを信じていた。北京が世界革命のセンターだ、とも強調していた。それまではモスクワがセンターだった。

現在、習近平も毛沢東に倣ってそう考えているのかもしれない。国内の諸民族を弾圧し、周辺地域に中国人すなわち漢人を送り込んで民族浄化(エスニック・クレンジング)を図る様は、毛沢東が夢見て未完に終わった文化大革命の「継続」といってよい。

じつは、習近平にとって毛沢東は父親を粛清した人物である。父親の習仲勲は中国共産党の中央政治局委員など歴任した幹部だが、文化大革命期の早い段階で毛によって劉少奇一派と批判され、粛清された。毛の死から2年後の1978年まで16年間も拘束されるほどの迫害を受けた。

粛清後、当然ながら息子の習近平も中南海の高級住宅から追放されて紅衛兵にもなれず、ただの都市青年として陝西省に下放された。

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