グレートゲームという言葉がある。19世紀に当時の大英帝国とロシア帝国の間で展開された、中央アジアの覇権をめぐる抗争のことだ。現代版のグレートゲームは、中央アジアをめぐるロシア、中国、そしてヨーロッパの抗争となっている。
ただし、かつてのグレートゲームと異なり、中央アジアが強い主体性を持っていることが大きな違いだ。
活況を呈するカザフスタンとウズベキスタン
旧ソ連圏のユーラシア地域の経済開発を支援するユーラシア開発銀行(EDB)が昨年12月に発表したレポートによると、同地域の2025年前半における外国直接投資(FDI)受け入れ残高は484億ドルと、世界的なFDIの低迷にもかかわらず過去最高を更新したという。
その中でも人気の投資先はカザフスタンであり、ウズベキスタンである。
EDBのレポートは、ロシアがカザフスタンやウズベキスタンにFDIを集中的に投下している様子を強調している。EDBそのものの設立にロシアが深く関与しているため、ロシアの実績を強調するのは当然のことである。一方、両国のみならず、ユーラシア地域に向けては、中国も多額のFDIを投下しているし、ヨーロッパも元々はFDIに積極的だ。
ここでカザフスタンのFDI受け入れ額の推移を確認すると、2025年は637.4億ドルと、近年の世界的なFDIの不調もあり、3年連続で減少した。

一方、国別の割合の推移を確認すると、近年はロシアや中国の飛躍が目立つ。これはロシアや中国が、オランダなどのヨーロッパの国を経由せず、FDIを直接投下したためかもしれない。




















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