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多元化外交と海峡管理、トルコの地政学的強み 西側、ロシア、イスラムと強固な外交関係

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ウクライナ戦争により、トルコの多角化外交と地政学的位置が重要になってきている。

トルコ共和国のエルドアン大統領
注目集めるエルドアン大統領の外交手腕(写真:Getty Images)

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ウクライナ戦争でトルコは国際社会の注目を集めた。戦争勃発直後に、トルコはウクライナとロシアとの会談の場を設定した。また、ウクライナの穀物輸出回廊の取り決めを国連と仲介した。両国の捕虜交換にも関与した。

そんなトルコの狙いは何か。その答えのカギは、トルコがエルドアン政権下で進めた外交の多元化と、トルコの地政学的条件にある。

トルコ国土のうち欧州側は3%にすぎず、97%はアジア側にある。また人口の9割以上はイスラム教徒だ。

人口・地理的には非欧州であるにもかかわらず、トルコ共和国は1923年の建国以来、国家発展のために政治経済制度の欧州化を目指してきた。

キプロス問題をめぐりEUと対立

対外的にも第2次世界大戦後、欧州評議会(CoE)、北大西洋条約機構(NATO)にそれぞれ加盟。欧州連合(EU)の前身である欧州経済共同体(EEC)に準加盟したことで民主主義、軍事、経済の面で欧州との関係が築かれた。2005年にEU加盟交渉を開始したが、その交渉は06年末に部分凍結された。最大の原因は、キプロス問題をめぐるEUとトルコの対立にあった。

EU加盟の行き詰まりは、多元外交に道を開いた。すなわち、与党の公正発展党(AKP)は従来の欧米一辺倒な外交を見直し、冷戦構造下で疎遠となっていた近隣の中東やコーカサス、バルカン諸国との関係を強化し、中東域内の紛争調停にも関与した。

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