19世紀のクリミア戦争以来、世界の「布置」が変わりつつある。
ウクライナ、イスラエルとガザ、台湾有事、朝鮮半島の緊張…… 世界が混迷を極める中、「地政学」は地理と歴史の観点から、国際情勢の読み解き方を教えてくれる。『週刊東洋経済』4月20日号の第1特集は「わかる! 地政学」。地政学がわかると世界の仕組みが見えてくる!
「布置(ふち)」という言葉がある。
物事の配置のことだ。200近い国々はこの布置によって何とか均衡を保っている。しかし、この布置を決める国際均衡はしばしば破られる。停止しているかに見える布置は、少しずつ動いているからだ。国際関係を動かす動力があるからである。
世界の布置というものが問題になったのは、19世紀後半のことだ。
世界規模での布置が問題になったのは、ロシアと英仏の戦争、クリミア戦争だった。これが全世界を巻き込んでの20世紀の両大戦、さらには冷戦、そして21世紀の現在の南北対立まで続いていく原因となる。
「資本の運動」が世界を動かす
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