「スマホに注意!」絶え間なく届く通知が心を蝕む 他者との比較をやめて瞑想を取り入れてみよう

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瞑想を取り入れよう

瞑想と聞いて、あなたは何を思うだろう。

「たった数秒も雑念を追い払えないのに、毎日数分間も瞑想するなんて!」

瞑想を生活に取り入れる前の私と同じように、きっとこう思ったのではないだろうか。だが、瞑想は雑念を追い払うことではない。自分の心と友だちになることだ。

瞑想にはたくさんのメリットがある。ストレスや不安、抑うつを緩和し、炎症を抑える。最も実際的な効果は、感情のコントロールだ。

瞑想は気づきを増やすことで、相手の言葉や態度に対する反応しやすさを抑えてくれる。音楽を消し、モバイル機器をサイレントモードにしよう。座り心地のいい場所を見つけ、深く息を吸って、気持ちを落ち着かせる。目を閉じ、意識を呼吸に集中させよう。

さまざまな雑念が思い浮かぶだろう。だが、それを追い払おうとせず、思考が浮かぶのに任せよう。思考が浮かんだことに気づいたら、ゆっくりと優しく意識を呼吸に戻す。

1日に10~15分、瞑想してみよう。そして8週間続けてみてほしい。ニューヨーク大学の実験でその方法を試してもらったところ、瞑想の初心者においてネガティブな感情や不安が和らぎ、注意力やワーキングメモリ(作業記憶)、認知力、感情のコントロールが向上した(対照群にそのような効果は見られなかった)。

瞑想を行う時間帯は朝いちばんか、朝食の前が最適だと多くの人が答えている。瞑想はあなたをリラックスさせ、心を強くしてくれる。試せば試すほど効果が得られるだろう。そして、日常生活に大いに役立つはずだ。

(構成 笹幸恵)

マックス・ルガヴェア 映画製作者、健康・科学専門ジャーナリスト

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Max Lugavere

著書『Genius foods: Become Smarter, Happier, and More Productive While Protecting Your Brain for Life』(未邦訳)は『ニューヨークタイムズ』紙のベストセラーになり、8カ国語で出版された。また、食事とライフスタイルによる認知症予防がテーマの、世界初のドキュメンタリー映画『Bread Head』を監督した。iTunesの健康関連ポッドキャストでナンバーワンとなった「The Genius Life」のホストを務める。

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