「スマホに注意!」絶え間なく届く通知が心を蝕む 他者との比較をやめて瞑想を取り入れてみよう
スマートフォンは余計なストレスをつくり出す。依存症の人は、スマートフォンをチェックしないと、ストレスホルモンのコルチゾールが急激に分泌される。コルチゾールが慢性的に、過剰に分泌される状態が続くと、肥満、2型糖尿病、心臓疾患、認知症などさまざまな症状を招く。
デジタル生活をデトックスしよう
スマートフォン上で絶え間なく届くアプリからの通知は精神的苦痛のもとだ。ソーシャルメディアに掲載されたプロフィールは、人生の輝かしい瞬間だけを切り取って共有できるよう編集されている。
ストレスをものともしない一部の人を除いて、ほとんどの人は、ほかの人とプロフィールを比較してしまい、不安と憂うつに陥る人もいる。また、「見逃し不安」や「取り残され恐怖」のような、いかにも現代的なソーシャルメディア病にも苛まれ、人と比較することで自分の価値を評価しようとしてしまう。
ソーシャルメディアと抑うつの関係について実験したある論文では、ソーシャルメディアの利用を制限したグループで抑うつの改善が見られた。研究者は、次のような結論を導いている。
「ソーシャルメディアの利用時間を1日30分程度に制限すれば、幸福感が大きく向上するのかもしれない」
今後も、ソーシャルメディアやモバイル技術がなくなることはない。だからこそ、健全な活用のカギはバランスにある。ソーシャルメディア時間を減らす秘訣を次にまとめよう。
▼ソーシャルメディアの利用時間を制限する。
1日30分〜1時間にする。ほとんどのスマートフォンは、時間管理アプリを搭載しているため、自分で利用制限をかけられる。
▼スマートフォンを使用できなくする。
たとえば、スポーツジムではスマートフォンをロッカーにしまっておく。
▼通知機能をオフに。
アプリの通知機能は、心の健康にとって有害だ。不要なアプリ、特にソーシャルメディアのアプリの通知機能を解除しよう。
▼ソーシャルメディアにも〝安息日〟を。
週末の1日は、スマートフォンをしまっておく。パートナーと一緒の時には、ふたりで決めておいた時間帯に、お互いのスマートフォンを隠しておこう。
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