インド医療事情と病院選び--公立病院は避けて「高級病院チェーン」へ行くのが無難

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


また、デリーやムンバイには私立の高級病院がありますが、「地方の方にとっては、それなら一度日本に帰るか」となってしまいます。地方に住む方は、「大都市にはどういう病院があって、空港(国内線)から病院までのアクセスはどうか」など、都市部の病院の情報もある程度仕入れておく必要があります。

■偽医薬品が大きな社会問題に

--確かにインドの地方の病院と聞くと、心もとない感じが伝わってきます。地域差もあるんですね。

可能なかぎり、私立の大病院が良いかと思います。脅すつもりはまったくありませんが、インドでは偽の医薬品が出回っていて問題になっています。

偽医薬品というのは、医薬品としての成分がまったくないもの、期限切れ医薬品を再包装したもの、などがそうです。輸出して問題が発覚したりしていますが、インド国内での流通も問題になっています。

外来の場合は、処方箋をもらった後に外の処方箋薬局で薬を買いますが、こういったところで偽の医薬品をつかまされることがあるようです。

そもそも偽薬品を偽薬品と病院がわかっているのか、薬局がわかっているのか、それすらわかりません。これは、いい加減に儲けようとするやからによる仕業というよりは、組織的な犯罪ネットワークでテロ組織とも関係していると言われています。

この偽医薬品は問題になっていて、最近の薬事法改正で厳罰化されています。

話がやや脱線しましたが、信頼のおける「搬送」「診察」「治療」「処方」を確保するにはやはり、皆さんが行ってらっしゃる私立の高級病院が無難だと思います。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事