コロナ禍の飲食「ラーメン店」「焼肉屋」が安全な訳 安全な店とそうでもない店にある決定的な差

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コロナ禍における安全な飲食店の条件とは?(写真:ささざわ/PIXTA)
新型コロナウイルスの感染予防対策などをめぐっては、さまざまな情報が出回っており、私たち1人ひとりの「リテラシー」も重要になってきている。デマやフェイク情報に振り回されないためにはどうしたらいいのか。本稿では、仙台医療センター臨床研究部ウイルス疾患研究室長の西村秀一氏の著書、『もうだまされない 新型コロナの大誤解』から、コロナ禍における、安全な飲食店の見極め方を解説する。

風を読んで、ウイルスを見る

「手狭な店ですが、安全ですか?」「どうしたら感染リスクを抑えられますか?」 といった相談を、よく受けます。「飲食店」と一口に言っても、店の規模も違えば店内の設備や環境も違います。「この種類の店はこうしろ」と、十把ひとからげにして語るべきではなく、1つひとつの店ごとに個別に決めなくてはなりません。

判断の決め手は、「風を読んで、ウイルスを見る」ことです。 感染者がいても、空間のどこにでもウイルスがいるわけではありません。口や鼻から出たエアロゾルが、希釈されながら風の流れに乗って移動します。

どれくらいの量なのか、こっちへ飛んでくるのか、あるいは自分から遠ざかっていくのか。あまりおそれすぎず、冷静な観察で判断することです。とはいえ、判断しろと言われただけでは、なかなか自分では決めづらいでしょう。例を挙げて見ていきましょう。

屋内の店舗・施設なら、ちゃんと換気をしていれば、ウイルスは空気の流れに乗ってどこかへ飛んでいってくれます。

換気がしっかりされている代表的な場所が、ラーメン店です。客同士の距離が近く飛沫が飛んでいそうな気がするかもしれませんが、私がよく行くようなカウンターと小上がり1つくらいの小さな店は、リスクが少ない「安全地帯」です。

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