「語彙力軽視」の人がわかっていない英語習得の肝 単語・熟語クイズで自分の「力」をチェック!
実際に、2020年の前半に私がオンライン上で視聴した英語ニュースから、受験レベルよりは少し高いけれど、よく使用されているなと感じる単語をいくつか抜き出してみました。
あくまで一時期の話題についてのニュースですから、偏りはありますが、ある種の指標にはなると思います。
意味がすんなりわかると感じられる単語はいくつあるでしょうか。クイズ感覚で取り組んでみてください。4つとも3分ほどのニュース動画です。
(『米中の貿易交渉』BBCニュース)
① ceasefire
② reciprocal
③ subsidize
④ thorny
⑤ truce
( 『台湾の総統が中国に警告』BBCニュース)
⑥ decent
⑦ reckless
⑧ predecessor
⑨ infuriate
( 『ゴーン氏の国外逃亡』CNN)
⑩ baffle
⑪ custody
⑫ extradition
⑬ prosecutor
⑭ rampant
⑮ rigged
( 『コロナ告発の医師、中国でネット上のヒーローに』CNN)
⑯ epidemiologist
⑰ death toll
⑱ detain
⑲ quarantine
⑳ whistleblower
それぞれの単語の意味は?
いかがでしたでしょうか。さっそく答え合わせに移りましょう。各単語の日本語訳は以下のようになります。
① ceasefire:「停戦」(「撃ち方止め!」という号令が名詞化したもの)
② reciprocal:「相互にとって有益な、互恵的な」
③ subsidize:「資金的に援助する、補助金を出す」
④ thorny:「厄介な、大変な」
⑤ truce:「休戦」
⑥ decent:「きちんとした」
⑦ reckless:「無茶な」
⑧ predecessor:「前任者」
⑨ infuriate:「ひどく怒らせる」
⑩ baffle:「当惑させる」(しばしば受動態で用いられる)
⑪ custody:「拘留、親権」
⑫ extradition:「犯罪者の国外引き渡し」
⑬ prosecutor:「検察」
⑭ rampant:「はびこった」
⑮ rigged:「インチキの、仕組まれた」
⑯ epidemiologist:「疫学者」
⑰ death toll:「死亡者数」
⑱ detain:「勾留する」
⑲ quarantine:「隔離する」(40を意味するイタリア語quarantaから。かつて伝染病予防のために帰国船を港で40日間、留め置いたことに由来する)
⑳ whistleblower:「内部告発者」
答え合わせの結果はどうだったでしょう。これらの単語の8~9割について、特に考えなくても意味がわかる、普段からよく見ているという人はすでに受験レベルは超えています。新聞記事や小説、ニュースなどについても、難しいものでなければ、多読、多聴にどんどんトライしてほしいと思います。
逆に、ほとんどわからない、あるいは、わかるものが1~2割しかない、という人の場合、まだ興味のあるものをどんどん読んでいけばよい、とアドバイスできる段階には残念ながらありません。もう少し語彙力を高めてからのほうが、多読や多聴の効率も上がると思います。
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