アフリカを侮る日本人が知らない超激変のリアル 貧しいだけの地域だと思っていたら大間違い
ギラギラと暑く、広大な自然の中で動物たちが暮らしているだとか。あるいは治安が悪く、貧困や飢餓にあえぐ人が多いとか。
アフリカに、そういったステレオタイプなイメージを持っている方は決して少なくないだろう。恥ずかしながら、私も似たような感じだった。だから心のどこかには、「縁がなさそうな場所」というような気持ちすらあったかもしれない。
もちろん、それもアフリカの現実ではあるのだろう。しかし『超加速経済アフリカ: LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図』(椿 進 著、東洋経済新報社)を読んでみた結果、それは“ほんの一部”に過ぎないのだということを実感せざるをえなかった。
首都ナイロビのカレン地区には「The Hub Karen」という名の巨大ショッピングモールがあります。8万㎡の敷地の3万5000㎡におよぶ延床面積に、100店舗ほどが入っており、日本のイオンモールも顔負けのスケールとクオリティです。(中略)週末には多くのアフリカ人で賑わいます。
都市の中心部には近代的な建物が立ち並び、初めて訪れた人(あるいは写真をお見せした人)のほとんどが「これがアフリカなのか!」と驚かれます。アフリカは今、加速度的に発展を遂げているのです。(「はじめに」より)
リアルなアフリカは加速度的に発展
旧来的なイメージが消えない一方、リアルなアフリカは加速度的に発展を遂げているということだ。
そんなアフリカについて「10年前のインドにそっくりだな」と感じているという著者の椿氏は、アジア・アフリカ・インベストメント&コンサルティング(AAIC)の創業者。ボストン コンサルティング グループで約15年勤務したのち、上場会社の社長を経て同社を立ち上げた。
中国、東南アジア、インド、中東などの新興国でコンサルティングと事業投資を行っており、8年前からアフリカへの投資も開始。またルワンダで約200ha、東京ドーム約40個分のマカデミアナッツ農園を共同で経営しているそうだ。
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