実はシンプル!手品師に学ぶ「人を魅了する技術」 重要なのは「マジック以外」の部分での振る舞い
陽:ふむふむ、頑張って先輩に話しかけてみます!あ、気になっていたんですけど、話しかけたあとに、どういうふうに会話をすればいいですか? いつも何から話せばいいかわからなくて……。
ひろむ:会話は基本、相手の好きな話を質問して、相槌を打ちながら聞く。これでオッケーです。ここが重要なんですが、“人は自分の話を聞いてくれる人”を好きになるんです。
陽:ほうほう、なんとなくわかるような……。
ひろむ:キャバクラに借金してまで通う人がいるのは、自分の話を楽しそうに聞いてくれる人がいるからです。それくらい話を聞くというのは魔力があるんです。適当に「へー、そうなんですね」と棒読みで話を聞かれたら、自分に興味ないんだろうなと思いますし、こっちも楽しくないです。
だから、ちょっと大げさでもいいので、リアクションと相づちは意識をしてください。ホステスさんや美容師、バーテンダー、プロマジシャンなどは、相手の話を聞くのが上手いです。
陽:すごく参考になります。言われてみたら当たり前のことなんですけど、こんなに大事なことが詰まっていたんですね。
マジックができるだけでは意味がない
ひろむ:世の中の人は、その当たり前をちゃんとしてない人が、大半です。逆に、それらをしっかりできる人は、仕事などでも結果を出していますよね。
陽:マジックができるだけでは、意味がないんですね。
ひろむ:陽さんも、今言ったことができるようになったらマジックを披露できる機会が増えますよ。逆に「マジックなんか披露する機会ないよ」って人は、十中八九こういったことができていません。
しかしこれらのことができているかどうかは客観力がないとわかりません。それはマジックを披露していくことで鍛えられます。そしてマジックを実践するうちに人を惹きつけられるようになります。
陽:これが本当のマジックの力なんですかね?
ひろむ:はい。 相手のことを考える姿勢を持ってマジックを披露する人と、何も考えないで披露する人とでは、得られる経験値がまったく違います。
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