アメリカで大問題「スタバで品切れ続出」の真相 ドリンクやフードを作る材料が各地で足りない
オーダーはほかのファストフード・チェーンのように番号で、大声で呼ばれることなく、むしろ名前で呼ばれ、客は友達かスターバックス・クラブの一員であるとほのめかしていると、テンプル大学の歴史の教授であり、『Everything But the Coffee: Learning About America From Starbucks(コーヒー以外すべて: スターバックスからアメリカを学ぶ)』の著者、ブライアント・サイモン氏は語る。
「スターバックスは注目に値することをした。本当に普通の商品であるコーヒーを扱い、それをクラスや文化、判断、知識を識別するものに作り変えている」とサイモン氏は言う。
「スターバックスは、他者に対して自分自身について何かを伝える1つの方法なのだ。時が経つにつれてそれはより複雑になってきたが、スターバックスのドリンクによって、それでも『私は自分の人生において休憩するに値する。コーヒーにお金を無駄遣いすることができる』と言える」
サプライチェーンの一部会社で人手不足に
スターバックスが供給問題に陥るかもしれない予兆はあった。4月下旬、ウォールストリートのアナリストとの会議で、スターバックスのケビン・ジョンソンCEOが、サプライチェーンの一部の会社が、必要とするスタッフを雇用するのに四苦八苦しているという懸念を述べた。
5月下旬には、来店客やバリスタから、全国の店舗で主要な原材料や食品が不足しているとの報告を受けた。
フレッド・ロジャースさんは、メモリアルデーの週末直前にスターバックスのアプリを開くと、特定の商品が不足しているというアラートが表示され、何かがおかしいと感じた。
ニュージャージー州バーリントンにあるスターバックスで、3歳の娘が大好きなソーセージとチェダーチーズと卵のサンドイッチを注文することができなかった。彼自身も好きなドリンク「キャラメル・リボン・クランチ・フラペチーノ」をオーダーできなかった。