アメリカで大問題「スタバで品切れ続出」の真相 ドリンクやフードを作る材料が各地で足りない
製造業に従事する33歳のロジャースさんは、「開店してから何時間か過ぎた後に行って、品切れになっているものがあるなら、まだわかります。しかし、私がその店に行ったのは朝の6時45分です」と話す。
逆に「希少性」が増す可能性も
顧客からは不満が出るかも知れないが、サイモン氏は、ドリンクやフードの品揃えが少なくなることで、逆に全体としては需要が増える可能性が高いと見る。近年のスターバックスの最大の課題の1つは、過度に拡張したことで、かつてはスターバックスを特別な存在にしていた独自性の一部を失ったことだと言う。
「現在、シアトルではサプライチェーンの問題についていろいろと熱い議論が交わされていると思うが、ブランディング担当からは、希少性は悪いことではないと提言することになるだろう」とサイモン氏は話す。
しかし、品不足の問題は、顧客がいつものように欲しいものが手に入らないことに不満となり、リスクにもなりかねない。ロジャースさんは、娘がスターバックスでお気に入りの朝食用サンドイッチを食べられないとわかったとき、近くの別のチェーン店に娘を連れて行って朝食を食べさせている。
そして、5月下旬に4カ所のスターバックスを回ったものの、お気に入りのドリンクが手に入らなかった、冒頭のレベレットさんは、すでに常連客ではなくなったという。
「がっかりしました。好きなドリンクが欲しくてわざわざ行って、ドライブスルーで待っているのに、作るために必要な材料がないなんて」と彼女は言う。「わざわざ行くのが馬鹿らしくなりました」。
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