SNS疲れに「あえて投稿をじっくり読む」が効く訳 流し読みでは「ねたましい感情」が生まれがち
それを真に受けて、自分もちょっくら成功してやろうと野心を抱くのも悪くありませんが、実際にその道のりを具体的に考えようとすると、はたと手も足も止まるわけです。
だって、そのすごい人たちは、成功するための具体的な方法を教えてくれているわけではないから。「なーんだ、無理じゃん」と気づいたが最後、すごい人たちの夢物語と、大してすごくない自分との現実のギャップの深い闇に気づく。この遠近感が人を酔わせ、苦しめるのです。
ご相談者さんの今の精神状態は、現代に生きているからこそのものです。
だから「すごい人」の情報は、あくまで「情報」として受け取るようにしてください。再現性は低いかもしれませんがきっといいことは言っているはずなので、ありがたい知恵の1つとして受け取ればいいのです。「神様や仏様の教えを授けていただく」くらいの感覚でもいいかもしれません。そんな神様や仏様と同じ存在を、みんながみんな目指す必要はないのですよ。
・SNSやネットは「すごい人」を身近に感じさせすぎる
・「すごい人」と自分を同じ土俵で考えるのはナンセンス
・SNSやネットの情報は“淡々と”受け取ろう
メンタルをヘルシーに保つには工夫が必要
僕はこの仕事をしているだけあって、わりとストレスフリーに生きているほうだと思います。でも生まれつきそういう性格だったわけではありません。いろいろな経験をして、無理のない程度に自分を変えつつ、状況に適応してきたという感じです。
今回はSNSに関する悩みについてピックアップしましたが、これらのQ&Aにプラスして、私がSNSを使ううえで実際に行っている工夫をお伝えしましょう。
先ほど、人の成功・幸せエピソードみたいなものには、あまり慣れ親しまないほうがいいといいましたが、反対に「投稿をじっくり読み込む」方法が有効な場合もあります。
たとえばFacebookを見るとき、なんとなくダラダラとスクロールしがちだと思いますが、僕はあえて1つひとつの投稿をじっくり読むようにしています。そしてそれぞれの出来事の背景を丁寧に想像し、心からの共感や賞賛の気持ちを抱くよう、あえて自分に課しています。
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