SNS疲れに「あえて投稿をじっくり読む」が効く訳 流し読みでは「ねたましい感情」が生まれがち

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【お悩み②】
可能性も才能もない、“大したことない”自分がつらい

最近、すっかり自分に自信がなくなったというか、自分のレベルがわかってしまって気持ちがなえています。以前は「自分には何かできるはず」「自分なりの何かを成しえるはず」と信じてがむしゃらに頑張れました。でも今は、経験も積み、自分は何者でもないのだとわかってしまいました。なんだかむなしいです。(30代男性)

【アドバイス】
“すごい人”と自分の人生を重ねて考えるのは危険です

あなたにとって「雲の上の人」って、誰ですか? 憧れの人とか、あなたが属する業界の有名人とか。そういう人たちって、ちょっと昔なら、一般人には手の届かない存在でしたよね。

でも、今はそんな人たちがSNSで情報発信したり、いろいろなメディアでその人の動向や発言が取り沙汰されたりしています。あなたにとっての「雲の上の人」について、手のひらのスマホの中でいくらでも知ることができちゃうのです。

それはとても便利なことだし画期的なことです。でもそう思う一方で、ある意味それは怖いことでもあります。なぜかって? 「雲の上の人」「すごい人」を身近に感じすぎるあまり、自分との比較対象にしてしまう可能性があるからです。

もう僕の言いたいことに気がついたでしょうか? 「すごい人」と、自分を比べる必要はないんです。でも、そうしてしまう気持ちはとってもよくわかります。僕だってスマホもSNSも使っていますしね。

だけどこの「すごい人」たちと僕の人生を重ねて考えるようなことはしないようにしています。だってそれをしちゃったら、自分の人生がむなしくなりますもん。僕が何かやったって、たぶん教科書に載るほどではありませんし、世界中をアッと言わせるようなことも今のところできるメドは立っていません。

にもかかわらず、スマホを見ていたら、たとえば孫正義さんみたいな人を、身近な存在だと錯覚しそうになるのです。

それが当たり前の現代を生きていると、すごい人たちのすごい成功ストーリーが、意外と簡単そうに見えてくることもあります。とくに成功者は「成功するって簡単♪」「当たり前のことをしていただけです」みたいなことを言いがちですしね。

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