「筋肉系」と「文系」対照的な2人が電撃婚した理由 出会いから8カ月で結婚した人たちの経緯

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「自立した女性が好きだという男性の記事を読んで興味を持ちました。私は結婚しても仕事や趣味を続けたいからです。その人は他の女性と真剣交際に入ったという追記がありましたが、同じような人と会えたらいいなと思いました」

自分から相手にアプローチする「攻めオネット」を選んだ貴美子さんは、3人の男性にお見合いを申し込んだ。3人目の男性が健太郎さんだった。

貴美子さんは結婚相談所での失敗体験を生かそうと決意していた。カウンセラーであるマチコ先生とは頻繁に連絡を取り、そのアドバイスには素直に従うことにしたのだ。

健太郎さんとの出会い

「そうすることで『私は結婚がしたいんだ』と自分に言い聞かせる効果もあります。その間は友だちにはあまり連絡をせずにオネットに集中することにしました。でも、健太郎さんに申し込むつもりはなかったんです(笑)。失礼ですが、大宮さんが書いた彼のプロフィール記事を見ると『オラオラ系の人なのかも』と思ったので……。それでもマチコ先生が『貴美子さんは中島さんと合うと思う!』とお勧めしてくれたので会ってみることにしました」

仕事の傍らある芸術系の分野では教える立場にもある貴美子さん。読書や絵画も好きで、お酒もよく飲む。完全に文化系だ。

一方の健太郎さんは、会社員をしながらパワーリフティングというスポーツで日本一を目指している。大会前は飲酒などもっての他で厳しい食事制限とトレーニングが必須だ。同じ関東地方でも長く東京に住んでいる健太郎さんと某県在住の貴美子さんとは少し距離がある。出身地は大きく異なる。年齢以外には共通点は少ない2人をなぜマチコ先生が引き合わせたかったのかは今でもよくわからない。

「貴美子さんからはしっかりとした文章でお見合い申し込み文をもらいましたが、正直言って業界も趣味も合いません。大げさな話、僕とは見ている世界が違います。大丈夫なのかな、と不安でした」

さきほどから話したくて仕方ない様子の健太郎さんが口を開いた。受け身のくせにおしゃべりなのは受けオネット会員の特徴である。

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