これは占いではないですが、例えば、40歳で離婚したときに「すごくきれいですね」ってよく言われたの。それは20代の子に比べたらきれいなじゃないけれど、私はそれを鵜呑みにして、「嬉しい」「私かわいいんだ」「きれいって言ってもらえるんだ」って楽しくなる。
そうやって「わーっ」って思うことが前向きなオーラにつながるんだと思うんです。そして、そういう人を見たときに、人はその人のことをすごく素敵だと思う。錯覚が錯覚を呼ぶわけ。そういう錯覚を作っていけばいいのではないでしょうか。
占いは「使い方がある」と思っている
――1998年にいったん活動休止されていますが、何か占いのアドバイスがあったのですか?
仕事に関しては占いにアドバイスを求めたことはありません。32歳でいったん活動を休止して、2004年にまた活動を始めるのですが、この6年間は本当に暗黒の時代でした。人に騙(だま)されたりして体調も悪くなっちゃって。こういう時こそ、占いに行ってはいけないのです(笑)。日本中の温泉に行って「浄化したね」と自分に言い聞かせたり、いい気分になることを選ぶことで回復していったと思います。
でも、本当に苦しいときや傷ついて暗闇から抜け出せないように感じるときに、占いが助けになることもあると思うんです。私は、占いは「使い方がある」と思っているので、前向きになれるアドバイスなら時には頼って、信じてもいいんじゃないでしょうか。
――その後、どのような占い遍歴をたどったんですか?
こういう業界にいるからか、私が望まなくても占い師をお膳立てしてくれる人がたくさんいます。会ってみたり、会わなかったり、リピートしたりしなかったりさまざまですが、今は2人だけ。どちらも直観系の方ですが、なかなか鋭いコメントをくださる方です。
1人の方は、ずいぶん前にたまたま会ったことがある方で、あるとき、芸能界の友人を紹介したんです。そうしたらその直後、その子の曲が大ヒットして、私嫉妬しちゃったんですね。それでその占い師さんと疎遠になってしまって。セコイ話ですよね(笑)。
でも、50歳になったときに、自分が後悔していることや、心に引っかかっていることを一度きれいにしようと思って、もう一度会いに行ったんです。彼女のことは大好きだったので。そうしたら、以前に比べてもっと感性が鋭くなったのか、今振り返るとびっくりするようなことをズバリと言ってくれて、今ではとても大切な友人の1人です。
もう1人は、親友に紹介されたアメリカ在住の方ですが、この方も極めてパーソナルなことをお見通し。私はとても信頼しています。
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