「転職に失敗してしまう人」に共通する3つの動機 転職してもあなたの不安は改善しないかも…

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例えばこういったトラブルは、どんな職場でも起こりうるものです。

仕事がうまくいかないときに、上司がフォローしてくれない。「私のことが嫌いなのでは?」と落ち込んだ。
同僚の仕事のサボりを上司に報告。後日、それが本人に伝わり、関係がギクシャクした……。
後輩に仕事のミスを指摘すると、ふてくされたり言い返されたりして、腹が立った。

「転職をしてリセットしたい」「新たな職場で心機一転働きたい」。その気持ちは自然なものです。ただ、転職したからといって必ず解決するものではなく、結局、転職してすぐに合わない人と出会ってしまった、ということも十分にありえます。

どんな職場であっても、異なるバックグラウンドや性格の人間が集まっている以上、人間関係のトラブルはどうしても起こるものです。まずは今の職場でのトラブルがなぜ起こったのか、自分の態度や受け止め方で改善できる点はないか、解決に向けて考えを巡らせることが有効です。勢いで転職をしてしまうと、後悔する可能性が高くなります。

転職より実力アップで給料を上げる

後悔しやすい転職理由2:給与や休みなど待遇面への不満

「月給が低い」「賞与が少ない」「もっと休みが欲しい」「残業がない職場がいい」――。こういった不満もきわめて一般的な転職理由です。しかし、転職したからといって解決されるとは限らない、という意味では注意が必要です。

待遇はいくらよくなってもさらに欲が出るもの。入社後、少し経つと転職後の水準に慣れてしまい、結局また「もっと給与が欲しい/もっと休みが欲しい」と不満を抱えるというケースは多くあります。

もちろん、能力・成果に対して給与が不当に安かったり、心身に悪影響を及ぼすほどに休みが少なかったりする場合は、何らかの方法で解消するべきでしょう。ただし、転職をしても将来、転職先の会社が業績悪化に陥って収入が減ったり、残業が増えたりすることも十分にありえます。その点は注意が必要です。

私は給与水準に関しては、業界の平均と比べて低くないのであれば、今いる場所で待遇を上げていく努力をすることを推奨しています。まずは実績を作り、実力や自信をつけることを優先したほうがいい。実力以上の給与で転職できたとしても、その分、周囲からの期待が高くなりすぎて、後々苦労するパターンが多いためです。

上司に「どうしたら評価・収入が上がるか」と聞き、その通りに成果を出せるよう努力してみることも有効です。目先のわずかな収入アップより、長期的な実力向上のほうが仕事人生全体で見るとプラスが大きくなりやすい、という点はぜひお伝えしておきたいと考えています。

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