「アフリカの近未来」を日本人が予測できる理由 公団住宅、家電、外食、ファッション、海外旅行
アフリカで3000ドルラインにあるのが、ナイジェリアのラゴス、国でいえばエジプトやモロッコです。
1人当たりGDPが1万ドルを超えると起こること
次のポイントが「1万ドル」です。日本でいうと1980年あたり。消費文化が爛熟・多様化してきます。日本では東急ハンズ渋谷店(1978年)ができ、渋谷の109(1979年)ができ、東京ディスニーランド(1983年)ができた。1万ドルを超えると、こういうものにお金を使えるようになるのです。
スーパーやデパートで買い物するだけではなく、ちょっと変わったものが欲しい、カッコイイものが欲しい、となって新しい消費文化が生まれるのです。それが、1万ドルラインです。
1万ドルでは、海外旅行も一気に広がります。ちょうど今(2020年)、中国が国全体で1万ドルに届こうとしていますが、海外旅行が大ブームになっていくでしょう。
日本では、海外旅行者が1986年に500万人を突破。1990年に1000万人を突破と、たった4年間で2倍に伸びました。スキー場などのリゾートでのレジャーが本格化するのも1万ドルライン。
中国の都市部ではもう2万ドル以上になっているので海外旅行ブームがすでにきていますが、これから全土で1万ドルを突破して、全土レベルでブームが広がるでしょう。それを考えると今後、インバウンドは新型コロナ流行前のレベルでは済まない。とんでもない数の中国人が日本に旅行に来るでしょう。人口は13億人。今までの5〜10倍、日本に来てもおかしくない。
「新型コロナってなんだったんだ」と言われるようになるには4〜5年かかると思いますが、日本のインバウンドは大きな可能性がまだたくさんあると思います。
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