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ギャンブル産業は舞台裏もエキサイティング 巨大カジノの表と裏を描いたドラマで非日常を体感

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  • 今 祥枝 映画・海外ドラマライター
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それがベガス・マジックだ

少しネタバレになるが、人のよさげな男性が、ツキがあって大金を稼いだ途端、カジノで出会った女性と恋に落ちたと言って挙式を決めるというエピソードがある。明らかにカネ目当ての女性でエドは止めようとするが、最終的に男性は自分から結婚を取りやめたと報告するときに、「空港に着いた途端、正気を失っていた。なぜだかわからないが……」と言う。対して、エドは「それがべガス・マジックだ(Vegas will do that to you. )」と答える。

空港にスロットマシーンがあるような場所に来たら、あるいはホテルに着いてカジノに足を踏み入れた瞬間、何かが吹っ飛んでしまうのだろうか。筆者は、ラスベガスに行ったこともなければ、宝くじも含めてギャンブルはやったことがない。気が小さいというのもあるが、どうせ儲からないだろうという思いが強く、損をしたくないからかもしれない。まあ、そもそも元手もないのだが。

パリス・ヒルトンなど豪華ゲストも登場

それでも、『ラスベガス』を見ているとアドレナリンが急上昇する。夏の開放的なバカンスムードにテンションが上がって、痛快でパーッとした気持ちになれる。が、やはりカジノはドラマで疑似体験するぐらいがちょうどいいのかもとも思う。非日常が手っ取り早く楽しめることこそ、エンターテインメントの醍醐味なのだ。

『ラスベガス』は、イラク戦争が始まった2003年に3大ネットワークのひとつ、NBCで放送スタート。リーマンショックで世界中に激震が走った2008年に全5シーズンで終了した。どこか能天気で突き抜けた明るい作風から始まって、シーズン1のラストでは元海兵隊員の主人公ダニーが招集されるところで幕を閉じる。基本的には圧倒的な娯楽作ではあるが、シーズンを追うごとにその作風には少なからず時代の変化が見て取れる。アメリカでは、この手の陽性のバブリーなヒット作は、生まれにくくなっているというのが現状だ。

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