給料の出所を知らない人が稼げないのが必然な訳 今の会社に縛られ上司を喜ばせても仕方がない
「給料」は誰からもらうもの?
「給料は、自分が所属している会社からもらえるお金」だと思っていないでしょうか?
アルバイト収入を除いて、子どもの頃にもらえるお金は、お小遣いやお年玉がメイン。それらは、自分の親や祖父母・親戚からもらえるもの。家事を手伝うなど、家族のための労働の対価として、お小遣いがもらえるルールをつくっている家庭もあると思います。
君も両親が共働きで忙しかったから、いろいろなお手伝いをして、お小遣いをもらっていましたね。
では、大人になって働き始めたときに、給料をくれるのは誰でしょう?
銀行の入金の記録には、会社の名前が書いてあります。給料は会社のルールや上司の評価によって金額が決まります。そして、給料の元手となるのはその会社が稼いだお金です。
こうしたことから、給料は会社からもらうもので、僕らは会社から食べさせてもらっている。そんなふうにイメージする人は多いようです。
親からお小遣いをもらっていた生活から、会社から給料をもらう生活に変わる。そんな考え方が如実に表れているのが「初任給」という言葉です。
会社に入って最初にもらう給料を指す言葉ですが、「初任」という2文字に、「これからずっとお世話になることになる職場に所属した」というニュアンスがにじみ出ています。
もちろん、就職をして親から独り立ちすることは祝福されるべきことなのだけれど、僕は初回に振り込まれる給料の意味は、それ以上でもそれ以下でもないと思う。
「初任給」という言葉は、「働く=所属」の価値観を前提としていて、なんとなく重圧を感じるのです。
もっと言うと、「給料は会社からもらうもの」という考えは、実は本当ではありません。給料として分配されるお金は「会社が稼いだお金」であるのは事実。けれど、そのお金はどこから来ているかというと「社会」なんですね。
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