深田恭子の適応障害が決して他人事ではない理由

ビジネスパーソンも気をつけたい3種の症状

たとえば、5月19日放送の「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ系)に出演した山田孝之さんは、適応障害とは言ってないものの、「20代前半のころ、4年くらいうつ状態だった」ことを明かしていました。当時の山田さんは、映画『電車男』『手紙』、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」「H2~君といた日々」「白夜行」「タイヨウのうた」(いずれもTBS系)などで主演を努めていたころ。環境変化の大きさや心身への負担は、われわれの想像を超えるものがあったのではないでしょうか。

深田さんや山田さんとの関連性はまったくありませんが、昨年は芸能人の自死に関する悲しいニュースが立て続けに報じられました。今となっては事実こそわからないものの、関係者、家族、友人ら近しい人々にとっては悔やみきれない結果だけに、現在の芸能界は取り越し苦労に終わることを承知で、慎重かつ手厚い対応が求められているのです。

「環境に適応できない弱い人」ではない

適応障害という文字の印象から、「環境に適応できないような弱い人がかかるもの」と思われがちですが、そうとは言えません。私のコンサル経験上、適応障害の診断を受けた相談者さんたちは、おおむね「しっかりしている」「頑張り屋さん」「負けず嫌い」「親分肌や姉御肌」などのいわゆる“できる人”“いい人”でした。

深田さんがそうであるように、決して「気持ちが弱い」「逃げている」「サボっている」のではなく、向き合おうと頑張った結果であることも多いのです。むしろ、オフィスで同僚や部下などに、「あいつは気持ちが弱すぎる」「逃げるな」「サボるな」などと言っている人が、相手の適応障害を引き起こしている可能性があるだけに気をつけたほうがいいでしょう。

また、適応障害の落とし穴は、誰が見てもネガティブな出来事に対するストレスだけでなく、昇進・栄転・受賞、恋愛・結婚・出産、新居への引っ越しなどのポジティブな出来事がきっかけになるケースも多いこと。これらポジティブな出来事によって心身や行動のペースが変わり、「実は想像以上の緊張が生まれていた」ことが適応障害につながってしまうことがあるのです。

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