深田恭子「20年主役を演じる」圧倒的したたかさ

カワイイ文化を牽引した「奇跡のアラフォー」

女優としてキャリア20年を超える深田恭子。平成から令和にかけて主役を演じ続ける彼女の魅力とは?(写真: 時事)

大口を開けて笑ったり、目をむいて怒ったり、顔をくしゃくしゃにして泣き叫ぶようなことは、ほぼしない。表情筋は1ミリも動かさず、感情をあらわにもせず、つねに「小首をかしげてキョトン」とする。悲しくてもキョトン、切なくてもキョトン、悔しくてもキョトン。何が起きてもキョトン一本槍の専売特許。ゆるふわヒロイン界の女王、深キョンこと深田恭子である。

過去20年、ドラマの主演を張り続け、キャリアを重ねたアラフォー世代となった深キョン。今期のドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ)では何もかもが微妙なアクションコスプレイヤー枠として、話題をかっさらっている。

たいてい、深キョンの新ドラマが始まると、ネットニュースでは必ず「カワイイ!」「奇跡のアラフォー」などの文字が躍る。いつまでも若くてカワイイ容姿だけが話題となり、演技については何ひとつ語られない。そんな深キョンについて、考えてみる。

恋人同士から親子へ

ドラマ出演作は多岐にわたり、キャリアも長い深キョンだが、見た目も演技も「変わらない」ことで知られている。その変わらなさを証明するために、今回「ルパンの娘」で共演している渡部篤郎と比べてみよう。

実は、2002年に「First Love」(TBS)で、深キョンと渡部は共演している。しかも初恋の相手である。高校生だった深キョンは教師の渡部に恋をする。淡い恋心をぶつけ、教室でキスまでしたものの、渡部は急に学校を辞めてしまい、行方知れずに。5年後に再会したのだが、なんと渡部は深キョンの姉・和久井映見の婚約者になっていた……という話だ。

恋愛モノだが、和久井が淡々としたサイコパス風味に仕上がっており、深キョンも渡部も、そして家族までも翻弄する。姉と妹で同じ男を取り合うという悲劇なのだが、渡部と深キョンは当時、恋仲を演じていた。

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