●自社側の課題は?
一方、採用担当者に自社側の課題を採用担当者のための専門サイト「採用プロ.com」で聞いたところ、表1のようになった。
【表1】自社の採用で困っていることは?(複数回答可) |
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採用プロ.com 2007年11月 N=73 |
「採用ブランド向上(認知度アップ)」が全体の67%とダントツの1位である。
「当社の仕事のイメージ・魅力をどのように求職者に伝えるかが課題」(運輸・倉庫・輸送) | |
「人気業種とはいえ、いかんせん中堅。いかに自社をPRできるかが課題です」(ホテル) | |
「文系中心に採用ブランド向上」(化学) | |
「初期段階での認知度アップ」(商社・総合) |
2位の「応募者の母集団形成」(34%)は、認知度アップと同時に答えているところが多い。
「母集団の形成と、セミナー参加者をいかに選考に進ませるか」(繊維・アパレル・服飾) | |
「いかに母集団を多くし、当社へ興味を抱かせるか」(精密機器) | |
「説明会に参加してもらえないのでどうしようもない」(人材サービス) |
「新たな採用チャネル開発」(IT) | |
「会社説明会への動員率の向上」(商社・専門) |
3位は「予算の不足」(30%)。採用PRも母集団形成も予算が無ければ始まらない。空前の採用難と言われる割には、バブル期と比べて予算の紐がきつい企業が少なくないようだ。これは、「採用担当者不足」(23%)と合わせて、会社側の採用環境に対する理解不足がその原因にあるのではないか。企業の上層部が思うほどその企業は学生に認知度も無ければ人気も無い。そのような状況で十分な兵站が無ければ前線は戦いようが無いのである。
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