なぜか「常連が多い店」がやっている5つのこと 顧客に愛される店はいったい何が違うのか

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④定期的にお便りを送る

メールやLINEではなく、ハガキで、それも手書きでお便りをくださる販売員の方は、とても印象に残るものです。

購入して数ヶ月後にお手入れの方法を書いたお便りが届いたり、欲しい商品が見つからなかった後に、好みに合わせて「こんな商品が入りました」とのお知らせがあったり、誕生日や季節のご挨拶などが来たりすると、特別感が出ますよね。もらった人の心があたたまるようなハガキやお手紙を定期的に書いてみましょう。雑誌に広告を載せるよりよっぽど効果的です。

競合他社に顧客を奪われないために

⑤VIPカードを作る

一定の条件を満たした常連のお客様には、来店の都度、購入の都度、特別なサービスが受けられるようにするのもいいでしょう。購入時に必ずノベルティがもらえたり、先行販売会に招待したり、新商品の試食ができたり、大盛りをサービスしたり、といったように、過度なサービスでなく、ちょっとしたサービスで問題ありません。

『できる店長は、「これ」しかやらない』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

VIPカードを作ることで、スタッフも常連のお客様だということがひと目でわかり、「いつもありがとうございます」と声を掛けることができます。

競合他社にお客様を奪われないようにするために、特典を大きくするのも1つの手です。「他で買うより絶対お得!」など、競合店という選択の余地を与えないことも、VIPカードの活用法です。スタンプカードやポイントカードを実施しているお店はすぐにできますので、ぜひ試してみてください。

このように、お客様にお店を好きになっていただくためには、特別なこと、多大な投資がかかることはありません。ほんの少しの気遣いや工夫で好きになっていただけます。

普段からお客様を大切にする姿勢を見せることが成功のポイントです。店長自らが率先して行い、スタッフたちにもその姿勢を見習ってもらいましょう。

鳥越 恒一 DIC幹部育成コンサルティング代表

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とりごえこういち / Koichi Torigoe

1973年生まれ。金融業、飲食業を経て2003年、株式会社ディー・アイ・コンサルタンツ入社後、人財開発研究部の担当役員として部門を統括。2012年にDIC幹部育成コンサルティング株式会社を設立し、社長に就任。上場企業からスタートアップ企業まで、飲食・小売・サービス業の人財育成に精通したコンサルティングに従事

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