なぜか「常連が多い店」がやっている5つのこと 顧客に愛される店はいったい何が違うのか

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実は、店長であれば難しくありません。よく来てくださるお客様に、「いつもご来店ありがとうございます。ご挨拶が遅くなりました。私、店長の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と名刺をお渡しし、「差し支えなければ、お客様のことをお名前でお呼びしたいので、お名前を教えていただけないでしょうか?」とサラッと聞けば、たいがいは教えてくださいます。

お名前がわかればスタッフと共有し、全員が呼べるようにしましょう。連絡ノートなどにお客様の特徴とお名前を書いておいたり、朝礼や終礼で共有したりすればいいでしょう。

「いつもの○○でよろしいですか?」

②お客様の購入履歴や好きなものを把握しておく

よく来ていただくお客様がどんな注文をされるのか、どんな好みがあるのかも把握し、お客様から言われる前に提案してみましょう。

飲食店であれば「いつもの〇〇でよろしいですか?」、物販の場合は「〇〇様が好きそうなアイテムが入りましたよ」「先日ご購入いただいた上着ととても合いそうなアイテムが入荷しました!」など、お客様のことを想っていると伝えるためにも、購入履歴や好みを把握しておくことが大事です。

③あえて購入を遮る

お客様が不要なお買い物をされないように、場合によっては購入さえぎることも満足度向上につながります。例えば、飲食店でたくさんオーダーしたお客様に、「食べきれないかもしれませんので、いったんこのくらいにしておいてはいかがですか?」とご提案するというような具合です。

私は飲食店でついたくさん注文してしまうので、このように途中で止めてくれる店員さんがいるお店はとても信頼できると思い、何度も利用するようになります。また、「同等の商品でもっとお安い商品がありますよ!」と提案してくれる販売員の方や、「今は買い時ではないです」と購入を見合わせるよう提案してくれる店員さんも、とても信頼できます。

このように、時にはお客様の購入を遮るような提案でお客様の信頼を勝ち取ってください。

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