相手を不快にする「喋りすぎる人」の悲しい心理

精神科医が忠告したい「話す」ことのリスク

喋りすぎる人…嫌がられている可能性は高そうです(Kazpon / PIXTA)
雑談が苦手な人と言えば、「話題が出てこない」といったシーンを思い浮かべるだろう。しかし、中には「しゃべりすぎてしまう」雑談ベタな人も多い。しゃべりたくて話を続けているのではなく、緊張や焦りから頭が真っ白になって、混乱しながら言葉を発してしまうのだ。
そのような人たちは2つの心理状態になっていると、『ストレス0の雑談』を上梓した精神科医・産業医の井上智介氏は言う。いったいどんな原因があるのか、同氏に聞いた。

 

話を大きくしてしまう原因は「承認欲求」

「雑談が苦手」と聞くと、多くの人は、「盛り上げられない」「話を続けられない」「面白い話題を出せない」などをイメージするのではないでしょうか。

もちろん、それらの人も雑談にストレスを感じているでしょう。しかし、雑談が苦手な人の中には、「しゃべりすぎてしまう」ことに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

おそらく、しゃべりたくて話を続けているのではなく、自分でも混乱しながら言葉を発してしまっているのでしょう。すると、言わなくてもいいことを発言するリスクが高まってしまいます。その発言のせいで、相手を傷つけて、今まで積み重ねてきた信頼関係を崩しかねません。「話す」という行為はリスクを抱えているのです。

なぜ、話したくないのにしゃべり続けてしまうのでしょうか。それには、主に2つの心理状態が影響しています。

1つ目は、相手に自分のことを知ってもらいたいときです。いわゆる「承認欲求」が強まっているときになります。とくに、自分に自信が持てないときは、ついつい自分を大きく見せてしまいます。価値のある人間だと認めてもらいたい気持ちが強くなるのです。雑談の相手によっては、好かれたい、嫌われたくない、と強く思いすぎてしまうこともあるでしょう。

このようなとき、つい大げさに、自分が有能ですてきな人間であるかをしゃべりすぎていることがあります。もしその話が、相手が興味のない分野であれば、退屈で仕方ない時間となるでしょう。仮に相手が興味を持っていたとしても、あなたに対しては、うぬぼれが強く不誠実な人だと感じるだけです。つまり、どのみち相手からはネガティブな印象しか持たれないのです。

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