相手を不快にする「喋りすぎる人」の悲しい心理 精神科医が忠告したい「話す」ことのリスク

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あくまでも目安なので、厳密に守る必要はありません。しかし、相手の集中力などを考慮して区切りをつけることで、あなたが少し長い時間話をしても、相手の負担はずいぶんと少なくなります。

「しゃべりすぎ」をストップさせるトレーニング

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最後に、「しゃべりすぎ」を止めるクセをつけるトレーニングを紹介します。

どんなに話の長さを意識して気を付けていても、自分の意志だけではなかなか改善することが難しいですよね。そこで、次のトレーニングを繰り返して、口を閉じるクセを体に刻み込んでください。

ゴムボールなど、手に持ちやすいものを手にして、映画やドラマを見てください。このとき、主人公を自分自身だと思うようにします。このトレーニングのルールは次の3つです。

① 主人公が話をしているときは、ボールを手に持つ
②主人公が話をしていないとき(他者が話をしているとき)は、ボールをテーブルなどに置く
③ボールを持っていないときは、かならず口をしっかり閉じる

 

意志と動作を連動させることで、「口を閉じる」行為を体に刻み込みます。

繰り返すことで、雑談の場でもしゃべりすぎを防げるようになるでしょう。ぜひ時間があるときに挑戦してみてください。
 

井上 智介 産業医・精神科医

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いのうえ ともすけ / Tomosuke Inoue

島根大学医学部を卒業後、さまざまな病院で内科・外科・救急科・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び、2年間の臨床研修を修了。その後は、産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医として毎月約40社を訪問。精神科医・健診医としての経験も生かし、健康障害や労災を未然に防ぐべく活動。精神科医として大阪府内のクリニックにも勤務。うつ病、発達障害などを中心に、精神科疾患全般に対応。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に、「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、SNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。

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