ニューズピックス、月額課金に光明は差すか 群雄割拠のニュースアプリ市場<その1>

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「実は東洋経済オンラインでの任期は自分で2年と決めていました。期間を区切って取り組んだ方がいいと思っていたためです。東洋経済は非常に居心地が良かったので、他の既存メディアに移る選択肢はありませんでした。2年の満期を迎える少し前の転職となりましたが、本当はもっと東洋経済オンラインをやりたかった」(佐々木氏)。

転職を早めた理由

当初の読みよりも転職を早めた理由とは?(7月1日付けでユーザーベース執行役員ニューズピックス編集長に就任した佐々木紀彦氏)

「しかし、ニューズピックスの中で編集部が立ち上がるという話を聞き、これはチャンスだと思いました。メディアは立ち上げ期で決まるといっても過言ではなく、立ち上げ期に参画したかった。今まで様々な企業を取材してきましたが、中でもユーザベースはまだ母体もそこまで大きくなく、トップダウンで面白いことができる風土があり、センスも良く、スピードがある。惚れてしまったんです」(佐々木氏)。

つまり、真相は「惚れてしまった」ということのようだ。

「人生の決断は常に直感でしてきました。この企業は面白そうだなと。そして、仕事における黄金期を35歳から45歳の10年間と捉え、その10年を一生懸命生きたい。そう強く思いました。具体的な転職の話が出る前から、梅田とは会社同士としても、個人同士としても、何か協業できないかという話はしていました」(佐々木氏)。

佐々木氏のメディア論についてはサムライトという媒体で「プラティッシャー(プラットフォーム+パブリッシャーを合体した企業体)を志向したい」との話を聞き、記事にまとめたことがある。

東洋経済オンラインというパブリッシャーからニューズピックスというプラットフォームに移った佐々木氏は、東洋経済オンラインのようなパブリッシャーがプラティッシャーになる難しさをこう説明する。

「パブリッシャーがプラティッシャーに移行する難しさは主に2つ。1つはテクノロジーの問題。スタートアップ企業の方が歴史あるメディア企業よりも、技術力のある人材が揃っています。2つ目は他のメディアの記事も読めると読者が混乱してしまいます。例えば東洋経済オンラインでダイヤモンドの記事も読めるとしましょう。すると読者は、『東洋経済のサイトに訪れているのに、読んでいる記事はダイヤモンドの提供なのか?』と混乱してしまうことがあります。そこに難しさを感じました」

では、国内で最もプラティッシャーとして機能しているメディアはどこなのか。佐々木氏は、ニコニコ動画を挙げた。

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