ニューズピックス、月額課金に光明は差すか 群雄割拠のニュースアプリ市場<その1>

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グノシーを筆頭に他のニュースキュレーションアプリが主に広告収益を追求していきそうなムードが漂う中、ニューズピックスはターゲットをビジネスパーソンと定め、経済誌と定義し、編集部を設け、月額課金を中心に据えるという独自路線を取っている。

「全てのビジネスパーソンにとって必読となる、深い知の世界へ誘うメディアにニューズピックスを育てたい」(梅田氏)。現在、ユーザベースにはGMO VenturePartnersのほか、2012年9月に2億0100万円出資したグロービス・キャピタル・パートナーズなどの大株主がいる。さらに大手メディア企業からの増資を仰ぐべく、活動を進めているようだ。今後、どのような株主を迎え入れるかによっても、梅田氏のビジョンの達成度は変わってくるだろう。

(撮影:梅谷秀司)

【梅木雄平のスタートアップチェック (各項目を1~5点で採点)】
●経営陣:4.1 佐々木編集長の採用に代表される、社外から有能な人材を採用する能力はピカイチ。梅田氏、佐々木氏で何かニュースアプリ市場に革命を起こしてくれそうな雰囲気は漂っており、慎重にブランドを創り上げていく経営陣といえる。かなりの数の元アナリスト社員が揃うなど、現場レベルの社員のレベルはスタートアップ随一といえる。
●市場性:3.8 経済特化のため、マス向けのグノシーやスマートニュースと比較すると市場が狭いと言わざるを得ない。
●利益率:3.7 日本経済新聞電子版(月額4000円)に対抗できる世界を実現できればそこそこの利益率を確保できる。ただ、月額1000円以上の課金で数万から数十万単位の課金ユーザーを獲得するのは至難の業であり、そのレベルを2〜3年で達成できるとは思えない。
●競合優位性:4.5 単なるニュース配信ではなく、CGM的にインフルエンサーが記事にコメントしていき、それを楽しむのが最大の付加価値。ここはそう簡単に真似できず、競合優位性は高い。
●海外展開力:3.4 最大の価値はインフルエンサーによるコメントの集積。インフルエンサーを海外で巻き込むのは難易度が高く、簡単には立ち上がらないと考える。
●総合点 :3.9 ユーザベースには企業向けデータベースサービスのSPEEDA(スピーダ)があり、非常に手堅い。ただ、個人向けのニューズピックス事業がドル箱になるとは想定しにくく、スピーダの評価を中心としてレーティングした。
●予想EXIT:2016年〜2017年頃の上場
●上場時推定時価総額:300億前後
 推定根拠:B2B事業のスピーダが柱として確立している点を評価。さらに企業として跳ねるために、B2Cのニューズピックスに参入したと思われるが、月額課金でスケールする姿は、まだ見えてこない。ニューズピックスのスケールが見えれば、より魅力的な企業といえる。
 

 

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