宅配の「個人ドライバー」が直面する争奪戦 緊急事態宣言でドライバーの数が右肩上がり

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GMSの長澤亮執行役員は「2020年2月にサービスを開始してから、利用者数は右肩上がりで伸びている」と語る。1カ月のリース代は5~6万円ほど。アマゾンフレックスであれば「5日ほど働けば支払える金額」(前出のAさん)だという。

2020年夏ころから個人ドライバーとして働く首都圏の40代男性のBさんも、GMSカーリースで配送車両をリースし、アマゾンフレックスで仕事をしている。「飲食店を開くのが夢だったが、コロナ禍で先行きが不透明になった。当面はコロナ禍でも仕事のある個人ドライバーとして仕事を続けたい」(Bさん)

だが、Bさんは「半年後に仕事や報酬の条件ががらりと変わってしまわないか心配だ」と打ち明ける。アマゾンフレックスは、報酬額が同じでも配送エリアの状況に応じて荷物の個数が大きく変動する。荷物の多寡は案件を実際に受注してみないとわからない。複数の業界関係者は「アマゾンフレックスで長く働いていると、荷物が増やされるようだ」と話す。

今までどおりの報酬を得られるか

前出のAさんも「アマゾンフレックスには、優良ドライバーに案件を優先的に回す仕組みもあるらしい。だが、具体的な基準はドライバーにもわからない。今までどおりの報酬を稼げるかどうか不安だ」とこぼす。

とはいえ、「アマゾンフレックス以外の働き口も必要だが、他がなかなか見つからない。アマゾンのような時間制ではなく、単発の配送案件ごとに報酬が支払われるサービスを使ってみたが、効率が悪かった」(Aさん)。当面はアマゾンフレックス一本で稼ぐつもりだという。

大手宅配企業などの配送事業者から配送業務を受託するドライバーとは違い、個人ドライバーは自由に仕事を選べるのが利点だった。しかし、実際はアマゾンフレックス頼み。荷物量と個人ドライバーの需給バランスが崩れると、先行き不透明な状況に置かれるという現実がある。

【情報提供のお願い】東洋経済では、個人ドライバーや軽貨物配送事業者が抱える課題を継続的に取り上げていきます。こちらのフォームへ情報提供をお待ちしております。
佃 陸生 東洋経済 記者

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つくだ りくお / Rikuo Tsukuda

不動産業界担当。オフィスビル、マンションなどの住宅、商業施設、物流施設などを取材。REIT、再開発、CRE、データセンターにも関心。慶応義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)修了。2019年東洋経済新報社入社。過去に物流業界などを担当。

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