DX時代「AIを怖がる管理職」が生き残れないワケ 足りないのはAIを作る人ではなく「使える人」
2020年1月、リサーチ会社大手のアメリカ・ガードナーは、「AIなどの新興技術が、2024年までに、管理職のルーチンワークのほぼ、69%を代行するようになる」との見通しを示しました。テレワークを活用した働き方の変化や、AIとデータの活用をコアとしたDX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術による変革)の加速は今後衰えることなく進んでいくでしょう。このような変化の激しい時代において、すべてのビジネスパーソンはアップデートを求められています。なかでも企業の中でキーマンとなってくる管理職は、より大きなアップデートを迫られているのです。
DX時代に求められるビジネスパーソンのスキルとは何か、『管理職はいらない AI時代のシン・キャリア』より一部抜粋・編集してお届けします。
DXの本質はデータ×AI活用にある
DXといえば、長年企業を支えてきた基幹システムなどが「レガシー化」してしまい、バージョンアップが困難になってしまう、保守運用できる人材が枯渇する時期を迎えてしまうなどのリスクが待ち受けるという、いわゆる「2025年の崖」問題がクローズアップされています。この問題を解決する意味合いで語られるDXは、今後生じうるマイナスをいかに最小限に食い止めていくかという、いわば「守りのDX」です。
それとは別に、AIをはじめとした新たなデジタル技術によって「新しい価値創造へと向かい、新しいビジネスモデルを確立する」ことで競争上の優位性を築いていく、いわば「攻めのDX」があります。
この「攻めのDX」こそ、DXの本質なのです。単に古い既存システムをリプレースするだけでなく、新たなビジネスを創出し価値を生み出すことを目指した本当の変革(トランスフォーム)でなければ、今後変化の激しい社会の中で、企業が存続し続ける力を持ちえないからです。
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