誰でも「高速学習」が身につく「FASTER」の法則

全米トップ「脳トレーナー」が教える6つのコツ

誰でも最速で学習できるようになる基本原則をご紹介します(写真:Takigami Tomoaki/PIXTA)
時間はあなたの最大級の資産だ。そして取り戻せないものの1つである。何かを学習するときに、できるだけ時間をかけずに、あるいは、かけた時間を無駄にしないような効率的な学び方をしたいと思うのは万人の願いだ。Googleやナイキ、ハーバード大学を法人顧客に持ち、『LIMITLESS 超加速学習──人生を変える「学び方」の授業』の著者でもある世界的な脳トレーナー、ジム・クウィック氏の、誰でも最速で学習できるようになる基本原則を紹介しよう。

「知っている」と思うと吸収力が落ちる

本稿では、誰でも、どんなことも速く学習できる簡単な方法を紹介したい。僕はそれを「FASTER」メソッドと呼んでいる。

『LIMITLESS 超加速学習──人生を変える「学び方」の授業』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

FASTER(より速く)は、単語の頭文字を組み合わせた頭字語(アクロニム)。「Forget(忘れる)」「Act(行動する)」「State(状態を整える)」「Teach(教える)」「Enter(書き込む)」「Review (復習する)」、この6語の頭文字からなる。詳しく見ていこう。

Forget(忘れる) 

作業に完全に集中する秘訣は、集中を乱す原因を取り除くか忘れてしまうことだ。あなたが(少なくとも当面は)忘れたほうがいいことは3つある。

1つ目は、すでに知っていること。新しい情報を学ぶとき、僕らはそのテーマについて、 自分で理解している以上のことをわかっていると思いがちだ。でも、「知っている」と思うことは、新しい情報を吸収する力を阻むことがある。子どもがどんどん学習できる理由は、子どもが空っぽの器だからだ。子どもは自分が知らないことを知っている。

ところが、「自分には年の経験がある」と主張する人々の中には、1年ぶんの経験を20回繰り返しているだけの人もいる。そうした自分の中にある制約を超えて学ぶには、すでに知っていることや、知っていると思うことをひとまず保留し、禅の哲学で言う「ビギナーズ・マインド(初心者の精神)」で取り組むことだ。あなたの心はパラシュートなのだと忘れないでほしい。開いてこそ役に立つのだ、と。

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